2020年 ワークデイ・チャリティオープン

「僕らが怖いのか?」トーマスはウッズ“いじり”も復帰を歓迎

2020/07/12 17:56
コリン・モリカワ(右)に代わって首位に立ったジャスティン・トーマス(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ワークデイ・チャリティオープン 3日目(11日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)

タイガーと最近一緒に回りましたか―。記者に問われたジャスティン・トーマスは笑みを浮かべた。「しばらく一緒にプレーしていないけど(試合に)戻るのは嬉しいことだ。ずっと自宅にいるからタイガーにふざけて聞いたんだよ。『試合に出ないのは僕らと対戦するのが怖いのか?』ってね」

今大会と同会場の次週「ザ・メモリアルトーナメント」でツアー再開後初出場するタイガー・ウッズへ“いじり”を交えたやり取りを明かした。初めてメジャーを制した2017年「全米プロゴルフ選手権」後にウッズ宅を訪れ、17歳差ながらウッズが腰痛から復帰する過程では拠点のフロリダ州で何度も練習ラウンドを行った。前年末の「プレジデンツカップ」ではパートナーに指名されペア戦を組んだ間柄だ。

「タイガーはずっと自宅にいてうっぷんも溜まっているだろうね。(5月末のフィル・ミケルソンやNFL選手との)マッチで素晴らしいプレーを見せていたのはみんな知っている。戻ってくることをみんな喜んでいるよ」と歓迎している。

今大会は強風の中「良いジャッジと集中力」を発揮。ハザードで分断される310ydの14番は第1打を冷静に刻みバーディを奪うなど「66」をマークし、2位に2打差をつけて通算16アンダーで単独首位に浮上した。ジャック・ニクラス設計の難関ミュアフィールドビレッジGCでは1983年以降3人目になる54ホールをノーボギーで終えている。

最終組はいずれも前年にプロ転向した22歳のビクトル・ホブラン(ノルウェー)、23歳のコリン・モリカワだ。「(27歳で)僕は自分をまだまだベテランだと思っていない。明日この2人と回れるのは楽しみだけど、一日の終わりに自分がトーナメントで優勝したい」。スーパースターの復帰を前に、まずは自らが若手に立ちはだかるつもりだ。

2020年 ワークデイ・チャリティオープン