シーズン再開後初イーグル 松山英樹は初勝利の地で好発進
◇米国男子◇ワークデイ・チャリティオープン 初日(9日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)
松山英樹は1イーグル5バーディ、1ダブルボギーの「67」をマークし、通算5アンダーの3位タイと好発進を切った。首位のコリン・モリカワには2打差。昨年10月「ZOZOチャンピオンシップ」に並ぶ今季最高位でのスタートを切った。
今大会は、新型コロナウイルスの影響で中止された「ジョンディアクラシック」(イリノイ州)の日程に組み込まれた新規トーナメント。感染拡大防止策の一環で次週「ザ・メモリアルトーナメント」と同じ会場で行われる。
このミュアフィールドビレッジGC、「メモリアル」こそが、2014年に松山が米初優勝を挙げた舞台。「(カップを)切ったことがないところが2、3ホールあったけど、あまりイメージは変わらずにできた」と熟知したコースを攻略した。
第2打で2m以内のチャンスを作った2番からの2連続バーディで勢いづき、後半11番(パー5)までに計5バーディを奪った。13番で1Wショットを右サイドの柵の向こうへ大きく曲げダブルボギーとしながら、15番(パー5)で残り264ydから2オンに成功、9mの下りのパットを流し込んだ。
イーグルは試合途中で中止になった、3月の“幻”の「プレーヤーズ選手権」初日以来。公式記録として残るのは2月「ジェネシス招待」3日目以来5カ月ぶり。「久々だったので良かったと思う。セカンドとね、パットは良かった」と汗をぬぐった。
全体を通じ、パーオンを逃したのは2ホールだけ。グリーンを狙うショットのスコア貢献度を示す「ストローク・ゲインド・アプローチ」は「+2.959」で全体10位ながら、「チャンスは多かったけど、結構自分の中では暴れている感じがあった。そこが13番のダブルボギーにつながった」と厳しく振り返った。
「それでも、最初にスコアを伸ばせたので楽にはプレーできた」と、シーズン再開から出場3戦目にして初の予選通過圏内での発進に安堵もした。「(状態は)まだ全然。でも、良いところと悪いところの差の幅がだいぶ少なくなってきた。前までは13番みたいなショット(第1打)が結構出ていたが、それが減ってきているのはすごくうれしい。それを結果につなげることがきょうはできたので、あしたからもつなげられるように」と、進歩への充実感も確実に湧いてきた。