2020年 RBCヘリテージ

新型コロナ感染のワトニー ウェアラブル端末が発覚のサインに?

2020/06/21 17:34
あらためて警鐘を鳴らしたロリー・マキロイ(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇RBCヘリテージ 3日目(20日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)が、PGAツアーで初めて新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たニック・ワトニーについて、装着しているウェアラブル端末が感染発覚に寄与した可能性を口にした。

感染が発表される前、2日目の午前中にワトニーと練習グリーンで「距離を取って」会話をしていたマキロイはこの日、「ニックはきのうの朝、WHOOP(フープ)について話していた」と明かした。WHOOPはアスリートのコンディション管理を行うリストバンド式の端末で、心拍数や睡眠時間などを計測してデータとして蓄積する。試合中の装着も可能で、近年のツアーで多くの選手が手首や腕に巻いて使用している。

マキロイによれば、計測で夜間に1分間あたりの呼吸数が普段よりも2回以上増えると、健康状態に何らかの問題がある兆候のひとつとされているという。「彼は呼吸数が上がった知らせから、『ウイルスを持っているかもしれない』と感じたそうだ」。ワトニーはその後、会場で医師に相談し追加の検査を受け、陽性が分かった。

「僕も今朝、自分の呼吸(のデータ)を見て、大丈夫と確認してから来た」と、元気にこの日「66」をマーク(通算10アンダー28位タイ)したマキロイ。ツアーは各大会の開幕前に選手、キャディらのPCR検査を実施し、陰性の場合のみ試合参加を認めているが、「このウイルスは自分自身だけの問題ではない。多くの人はウイルスをもらっても健康なまま回復するが、他人にうつすこともある。大きなリスク。症状があるのに報告をしない人がいないと思いたい」と、日々の健康チェックを通じた個々の判断の重要性を強調した。

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