2020年 チャールズ・シュワブチャレンジ

再開のPGAツアー 仮想メディアセンターを開設

2020/06/10 11:45
記者たちとカメラを通じて話をするハロルド・バーナーIII

◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 事前情報◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)

約3カ月の中断を挟んで、今週から再開される米PGAツアーだが、その様相はコロナ以前とは大きく異なっている。報道的観点でいえば、取材人数も制限されて、担当者によると、PGAツアーの年間取材パスを持っている100人以上の記者のうち、会場を訪れることが許可されるのはわずか8人ほどになりそうだという。

その代わり、ツアーはリモート取材を円滑に進めるために仮想メディアセンターを開設した。そこには、会場や選手たちの様子を伝える動画が随時アップされ、選手の記者会見はライブ配信されて、すぐに録画とコメントシートもアップされる。試合が始まれば、ハイライト映像もアップされる予定だ。

9日(火)、このリモート会見に臨んだハロルド・バーナーIIIは、画面越しの記者を見て「僕と話をするのに、そのマスクをしないといけないの?」と驚いていたが、アメリカ国内でモータースポーツの次に再開するライブスポーツとして、現場にいる誰もがイベント成功への責任とプレッシャーを感じているのは間違いない。

一方で、大会を中継するCBSスポーツは、プレー中の選手にマイクをつけたり、コース内に固定カメラを設置して、選手がホール間などで思いの丈をぶつけることができるようにしたりと、新たなゴルフ中継を模索している。AP通信の取材に対し、同局キャスターのジム・ナンツ氏は「多くは(強制ではなく)個人の協力によって実現される。我々は選手の声が必要だ。それは目立ちたがりなどとは違う。選手たちにとっては、自分自身への投資となる機会である」と選手側から発信するメリットを強調した。

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