7月「メモリアル」は無線ICタグで観客同士の社会的距離を確保へ
2020/05/11 10:56
7月16日開幕を予定している米国男子ツアー(PGAツアー)の「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)が、「RFID」と呼ばれるテクノロジーを駆使してギャラリーの社会的距離を保つことを検討している。米ゴルフダイジェスト電子版が報じた。
新型コロナウイルスの感染拡大で中断しているPGAツアーは6月第2週の「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州/コロニアルCC)から再開を目指しており、再開から4試合は無観客で実施することになっている。5試合目の「ジョンディアクラシック」(7月9日~/イリノイ州TPCディアラン)もギャラリーの入場に慎重な姿勢を見せているため、翌週の「メモリアル」が観客を入れて行う最初の試合になる可能性があるという。
「メモリアル」の大会事務局長を務めるダン・サリバン氏は「(観客を入れて行う場合でも)大規模なギャラリーを入れて試合を行うことはない。それは無責任だ」と話し、準備している感染防止策を以下のように説明した。
・チケット販売に制限を設けて入場者数を絞る
・敷地内全員の体温測定
・スタッフとボランティアはフェイスカバーを着用
・クラブハウスなど施設は入れる人数を削減
・ビール、清涼飲料水の販売禁止
・支払いはクレジットカードとデビットカードに限定
・ギャラリースタンドの撤廃
・手指の消毒機器を各所に設置
こういった対策に加え、これまで人の出入りを監視するために使用してきた「RFID」を活用する。無線ICタグとも呼ばれ、非接触で物体を自動識別する無線通信システム。個人の身元を特定することはないが、会場内で人が集まっているエリアをすぐに把握して大会サイドが社会的距離を保つように注意を促すことができるとしている。