2020年 ジェネシス招待

「この先、5年がベストになる」アダム・スコットの“カウントダウン”

2020/02/18 07:10
何度も拳を握るシーンを見せたアダム・スコット(David Cannon/Getty Images)

◇米国男子◇ジェネシス招待 最終日(16日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

ウィニングパットを決めると、右拳を突き上げた。アダム・スコット(オーストラリア)が後続に2打差をつけて、米ツアーで4年ぶりの勝利。序盤に3ストロークを落とす難局を乗り越えて、生き残り合戦となったリビエラでの戦いを制覇した。

通算10アンダーで並ぶ、マット・クーチャーロリー・マキロイ(北アイルランド)との最終組。順調に滑り出したスコットだったが、4番(パー3)をボギーとすると、続く5番では2打目をグリーン奥にオーバーし、アプローチが傾斜を上りきらずにダブルボギー。マキロイも同じホールでトリプルボギーをたたき、優勝争いは一気に混戦へと変わった。

「大きなミスは避けなければいけないけど、きょうは自分もミスを犯した。4番、5番で(勝利を)逃しそうになったけど、そういうときは、過去を忘れて、もう一度いまに集中して、それまでうまくいっていたことをやらなければいけない。最終日の6番ホールは、イライラして、なにか新しいことを試すような時ではないんだ」とスコット。その言葉通り、直後の6番(パー3)でバーディを取り返した。

15番で再びピンチが訪れる。2打目がグリーン右手前のバンカーで目玉となり、3打目はピンをオーバーして奥のラフへ。そこから、グリーン面な強烈な下り傾斜だった。

「最悪の場所だった」とスコットはいう。「最初はグリーンエッジにクッションさせようかと思ったけど、現実的に考えるとそれだと12mはピンをオーバーしそうだった。『よし、もしここでうまくロブショットが打てたら、この試合に勝てる』と思って、その選択をしたんだ」。

今週、スコットは再び米ツアーで勝利をつかむために、「なぜ自分は勝てなくなった?」という問いかけを持って臨んでいたという。そんな思いが、勝つために必要なアグレッシブさを後押しした。「だから、あのロブショットが一番印象に残っているよ」。

今年7月に40歳になる。これで米ツアー14勝目だが、13勝目からは74試合が経過していた。世界ランクは7位に浮上。「もし、モチベーションと集中を維持できれば、この先5年が自分にとって最高のシーズンになると思う。いつか、すべてを手に入れて満足してゲームを去るために、自分にはそれが必要なんだ」と優しい目を輝かせた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)

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