2020年 ジェネシス招待

土壇場で予選通過も…松山英樹はホールアウト後にアクシデント

2020/02/15 12:34
最終18番のバーディで決勝に滑り込んだ松山英樹。このあとにアクシデントが

◇米国男子◇ジェネシス招待 2日目(14日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

午後スタートの大会2日目。松山英樹は1番(パー5)をチップインイーグルでスタートしたが、中盤に伸び悩み、1イーグル2バーディ、5ボギーの1オーバー「72」。17番をボギーとして一時は決勝圏外に滑り落ちたが、最終18番をバーディで締め、通算1オーバー57位のカットライン上で週末の切符をつかんだ。

最終18番の2打目は、ピンまで残り178yd。予選通過にはバーディが必須だったが、「ショットは良くなって来ているので、ある程度つけられる感じはあった」と振り返る。8Iを振り抜くと、フォローの風に乗った球はピン手前でワンバウンドしてピンフラッグに包まれて、そのまま奥1mにポトリ。グリーンを取り巻くギャラリーの喝采を浴びたあと、このパットを確実にカップに沈めた。

ショットは昨日に比べて格段に良くなった。1Wはロフト角を微調整したことで、この日はほぼノーミス。アイアンショットも切れ味を取り戻した。「これが今日だけじゃなく、明日も明後日も続けられたら、もっと自信を持って打てるようになると思う」とうなずいた。

「こんなところで通る想像はしていなかった」という松山。ショットは復調傾向だ

この日は、カラーからも含めると3度の3パットを喫するなど苦戦したグリーン上だが、午後のポアナ芝ということを考慮すれば、ある程度は致し方ない部分もある。「久々にポアナの難しさを感じました。2、3ホールでミスはしたけど、それ以外はよいパットを打てている。あとは結果がついてくるのを待つだけ」と受け止めた。

だが、ホールアウト後に余計なアクシデントが発生した。18番グリーンからクラブハウスに向けた階段を上っていると、無理やり写真を撮ろうとした女性ギャラリーが松山の右腕を強くつかんで引き寄せた。その拍子によろけた松山は、その後しばらく右腕を痛そうにさすっていた。少ししてパッティング練習をはじめたが、大事に至らないことを祈るばかり。現場のセキュリティスタッフがすぐに対応に駆けつけたが、観戦するギャラリーにも、くれぐれも注意してもらいたい。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)

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