松山英樹は「65」で浮上も…「ぜんぜん、何もつかんでいない」
2020/02/02 10:02
◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 3日目(1日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
暦は2月にかわったが、松山英樹のゴルフにまだ開花の兆しはないようだ。この日は8バーディ、2ボギーの6アンダー「65」と大きくスコアを伸ばしたが、「ぜんぜん、なにもつかんでいない」と内容に関しては不満のまま。「(スコアが出て)嬉しいは嬉しいけど、いつ崩れるかわからないようなゴルフを続けている。あまり安心はできない」と、27人抜きの通算7アンダー28位に浮上しても、表情は引き締めたままだった。
1Wショットは比較的安定し、ティショットでフェアウェイを外したのは3Wで打った3ホールと、1Wショットがやや右に出た2ホールだけ。一方で、「きょうは結構しっくり来ていた」というパッティングは好調で、この日決めたパットの総距離は、前2日の総距離とほぼ同じ。ムービングデーの好スコアに貢献した。
それでも、喜びの表現は微塵もない。「初日と同じような感じです。良いところもあれば、悪いところもある。(ショットは)ある程度まで持っていけたらいいけど、そのある程度までが遠い」と試行錯誤が続いている。「つねに誤魔化しながらやっている」と目指すゴールはまだ見えていない。
NFLスーパーボウル前日、大会が一番の盛り上がりをみせるのがこの土曜日。ホールアウト後の練習場では酔っ払ったギャラリーから「もっと頭を下げろ!」「いまのはいいぞ!」。無責任な叫び声にも耳を貸さず、きょうも黙々と球を打った。(アリゾナ州スコッツデール/今岡涼太)