2020年 ソニーオープンinハワイ

星野陸也はメジャー覇者に学ぶ 「自分は技術が足りない」

2020/01/12 16:35
星野陸也(右)はメジャー覇者グレーム・マクドウェルのプレーを見て、成長を誓った

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 3日目(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

「くそー」。感情がそのままつぶやきに出た。星野陸也は最終9番(パー5)の判断を悔やんだ。右に大きく曲げたティショットは、連日の雨でぬかるむエリアへ。カジュアルウォーターの救済を受けたが、「『ここで大丈夫だろう』とドロップしたけど、もっと確認するべきだった。打った瞬間、グチャッといって、球が全然上がらなくて」。前方の木に当たったボールは、右のOBエリアに消えた。チャンスホールでのボギーフィニッシュで通算1オーバー50位に後退し、肩を落とした。

同組のマーク・アンダーソンが「64」をマーク。2010年の全米オープン覇者、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)も終盤にボギーが出たものの、スタートから12ホールで5つスコアを伸ばした。

「間近で見て、ショットの精度、レベルが自分より上だと感じた。風に対して打つのがうまい。自分の“間”をつくるのもうまいんですよね。アドレスに入っても全部打つんじゃなく、気持ち悪さがあったら一回ほどいたり。自分はまだまだ技術が足りない」。2バーディ、3ボギーの「71」にとどまった自身のプレーにダメ出しした。

初出場した前年大会で見つけたアプローチやパッティングの課題を自らの血肉としてきた。「いつも勉強、勉強と言ってしまっているけど、あらためて勉強になりました」。壁に正面から立ち向かう貪欲さが、成長の原動力になる。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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