2020年 ソニーオープンinハワイ

刺激的な18ホール 松山英樹は“スーパーパー”連発

2020/01/12 15:30
ピンチから何度も魅せた

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 3日目(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

刺激たっぷりの18ホールになった。松山英樹は4バーディ、1ボギーで連日の「67」をマークし、通算2アンダー30位に浮上した。バーディだけでなく、トップレベルに君臨する技術の粋を集めたパーセーブを連発して沸かせた。

前半12番ではフェアウェイバンカーからの2打目がキャリーでグリーンを越え、カート道のさらに奥のラフまで転がった。塀にくっついたが、バックスイングできる場所にドロップしたあと、グリーン周りの刈り込まれたエリアに落とし、パターで3.5mをねじ込んだ。

バーディ直後の15番は、左ラフからの2打目が前方のフェアウェイに出すだけ。残り100ydの3打目をピンそば10㎝につけ、タップインでパーを拾うと、コース脇に並ぶ家から“観戦”していたギャラリーも盛り上がった。

後半は「すごくいいパーが続いた」とうなずいた4番(パー3)と5番。4番は左足下がりのラフから、バンカーを越える25ydのアプローチ。1mにつけてしのいだ。5番は1Wで左に曲げたが、茂みの下からあと少しでグリーンに届くスーパーショット。バンカーから1mに寄せて乗り切った。

パットの課題を受け止め、最終日のビッグスコアを誓う

前日より散らばったティショット。「いいところと極端に悪いところの差が、ちょっと大きかった」と振り返った上で、「いいショットを打てているところは、狙った通りの球が出てきている」と言った。フェアウェイが左に大きく曲がる折り返しの18番(パー5)では、1Wで最短ルートを抜いて343ydのビッグドライブを記録。よかったときとのギャップを埋める作業について、「何となく『こうじゃないかな』というのはつかみつつある」と手ごたえを口にした。

それでも、「(ビッグスコアの)雰囲気が自分の中ではすごくあると思うけど、それが結果につながらないのがすごくもどかしい」と悔しがった理由はグリーン上にある。最終9番(パー5)も1mを外してバーディフィニッシュを逃し、「すごく不愉快な感じで終わった」と首を振った。「最後はミスパットだけど、他は悪いパットじゃなくても打ち切れなかったり、そういうところがあると思う。そこをもっと自信を持って打てるようにするのが今の課題」と受け止め、雨の中をパッティンググリーンへ直行した。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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