オリンピックもあるけど… 松山英樹は「早く優勝したい気持ちだけ」
◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 事前情報(7日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
新たな年を迎えても、松山英樹の欲求は変わらずシンプルだ。「できるだけ早く勝てるように練習している。それがいつになるかはわからないですけど、早く(優勝)したいなって気持ちばかりですね」。2017年「WGCブリヂストン招待」以来となる勝利への渇望が、依然として胸中を占める。
日本は自国開催のオリンピックイヤーに沸く。「(現時点で東京五輪に)絶対に出られるという保証はない。それまでに優勝していれば、確実になると思う。まずはケガをしないようにすること。あとはやっぱり(純粋に)優勝したいので。それができれば、勝手にオリンピックにも出られると思いますし、自然と結果もついてくると思うので」。冷静に、自らの優先順位を明確にした。
わずかなオフの取り組みについて「(スイング的に)ちょっと直したいところがあったので、やった結果がもっと悪くなっている感じですけど…」と振り返りつつ「(昨年12月の)プレジデンツカップまではショットの状態がすごくよかった。そういうふうに、ちょっと戻せばよくなるんじゃないかなと、ちょっと楽観的な考えではいます」。実直に積み重ねてきた膨大な時間が、気持ちを上向かせる。
6日(月)は居残りの選手も徐々に帰り支度を始める夕方から黙々とアウト9ホールをプレーし、この日は予定通り練習場での調整に専念した。「状態が上がって成績が出ないなら、それは自分の実力が足りないだけなので。状態を上げて、優勝争いするところまでもっていけるようにしたい」。連日コースに強風が吹き荒れていようが、やるべきことは変わらない。「とりあえず早く勝てるように。それが今週だったらうれしい」。期待を抱いて、2020年初戦を迎える。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)