ウッズは「東京」に来るか 五輪出場権争いは米国男子と韓国女子が接戦
2020年「東京オリンピック」のゴルフ競技は7月30日から男子、8月5日から女子の、それぞれ4日間72ホールのストロークプレー個人戦が行われる。出場選手は各60人。世界ランキングをもとにした独自のオリンピックランキング(男子6月22日、女子6月29日時点)によって決まる。世界ランク15位以内は各国・地域で最大4人が、16位以下は最大2人までが出場権を獲得する。松山英樹、畑岡奈紗がリードする日本勢だけでなく、強豪国の争いにも注目。年始(19年末ランク)の序列は約半年後にどうなるか。
■男子は米国・英国が3人以上か ウッズの代表入りは
男子で現在3人以上の出場条件を満たすのは米国と英国だけ。世界ランキング15位以内に9人がひしめく米国は同ランク1位のブルックス・ケプカ、同4位のジャスティン・トーマス、同5位のダスティン・ジョンソン、同6位のタイガー・ウッズまでが上位4人だ。
ウッズのすぐ下にパトリック・カントレー(同7位)がつけており、2020年の米ツアー初戦「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」3日目を終え首位に立つザンダー・シャウフェレが同9位。ウェブ・シンプソン(同11位)、パトリック・リード(同12位)、ブライソン・デシャンボー(同14位)ら実力者が続く。東京五輪へ出場意欲を示すウッズの代表入りは一試合で揺れ動く状況になっている。
イングランド勢は前回のリオ五輪金メダリストのジャスティン・ローズ(同8位)がトップで、トミー・フリートウッド(同10位)、ポール・ケーシー(同15位)が続く。
北アイルランド出身のロリー・マキロイ(同2位)はアイルランド代表として東京五輪への参加を明言しており、現時点では19年の「全英オープン」を制したシェーン・ローリー(19位)と母国を背負うことになる。オーストラリアはアダム・スコット(同13位)、スペインはジョン・ラーム(同3位)、イタリアはフランチェスコ・モリナリ(同18位)と各国、米ツアーで活躍する選手たちが自国の一番手にいる。
■女子は東京でも韓国勢が接戦 日本、米国も3人以上のチャンス
女子で3人以上の出場条件を満たすのは現時点で韓国、米国、日本だ。
世界ランク15位以内に6人がいる韓国は同1位のコ・ジンヨン、同2位のパク・ソンヒョン、同5位のキム・セヨン、同7位のイ・ジョンウン6までが上位4人。同13位にキム・ヒョージュ、リオ五輪金メダリストの朴仁妃(同14位)は6番手につけ、その下には同18位でユ・ソヨンがいる。同国女子は4年前の1月時点でもトップ15に8人がひしめいていた。
米国はネリー・コルダ(同3位)、ダニエル・カン(同4位)、レキシー・トンプソン(同10位)までがトップ15。ネリーの姉のジェシカ・コルダが同17位につけるなど、姉妹で代表入りの可能性がある。日本は畑岡(同6位)、渋野日向子(同11位)、鈴木愛がボーダーライン上の同15位。日本の4番手は稲見萌寧で同54位になっている。
カナダはブルック・ヘンダーソン(同8位)、オーストラリアはミンジー・リー(同9位)、タイはアリヤ・ジュタヌガン(同12位)が自国の一番手に立っている。