2019年 マヤコバゴルフクラシック

小平智は36ホール完走で暫定80位 「心温まった」日没間際の気配り

2019/11/18 11:45
最終ラウンドに臨んだ小平智

◇米国男子◇マヤコバゴルフクラシック 4日目(17日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇パー71(7017yd)

通算1アンダーの63位で今季初の決勝ラウンドに進んだ小平智は、初日が雨天中止になったことで変則スケジュールとなった最終日に36ホールをプレー。12人が最終ラウンドをホールアウトできなかったが、小平は日没間際に全ホールを完走し、通算3オーバーの暫定80位で4日間を終えた。

「きょうの目標は36ホールを完走することだった」という小平は、第3ラウンドを午前8時50分にスタート。「パターとアイアンの距離感がダメだった」と3バーディ、2ボギー2ダブルボギーの「74」で通算2オーバーの80位に後退し、ホールアウトから約30分後の午後2時5分に最終ラウンドをティオフした。

前半は15番(パー3)で6m、前ラウンドをダブルボギーとした16番で15mをねじ込み連続バーディとしたが、17番から2連続ボギーをたたいて最後のバックナインへ。ホールを進めるごとに視界が狭まっていく状況で、何とか最終9番の1打目を打ち終えた。2打目地点に到着した午後6時10分過ぎに日没順延のフォーンが鳴ったが、1打目を打っていれば当該ホールを終えることができる。フェアウェイからの2打目をピン手前2mにつけてバーディフィニッシュにつなげ、4バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「72」で夕闇に包まれた最終グリーンを降りた。

9番では、フォーンが鳴るより先に後方組に1打目を打たせるなど「日本にはないチームワーク」もあり、インスタート組でホールアウトできなかったのは最終組のみ。「みんなで助け合っているんだなと、心が温まった。そんなところも見られたし、最後はバーディも獲れたので、終わりよければすべて良しです」と、まずは表情を緩ませた。

今週のプレー内容については「ショットはすごく良い。ドライバーもアイアンもピンに向かうところが多かったし、手ごたえのある一週間だった」と総括する一方、中南米特有の芝質に最後まで対応できずにショートゲームに苦しんだ。次週は米国に飛び、「ザ・RSMクラシック」(ジョージア州)に出場。「久々に4日間をできて収穫もあったし、これを続けて予選を通っていきたい」と、今年の米国ツアーの締めくくりとなる一戦を見据えた。

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