2019年 ZOZOチャンピオンシップ

ウッズが13年ぶりの日本で首位発進「とても賑やかだった」

2019/10/24 18:39
タイガー・ウッズのプレーを一目見ようと大勢のギャラリーが駆けつけた

2006年「ダンロップフェニックストーナメント」(2位)以来、13年ぶりに日本での競技に臨んだタイガー・ウッズ。その姿を目に焼き付けようと、会場には1万8536人のギャラリーが集まった。期待を背に、9バーディ、3ボギーの「64」でプレー。6アンダーとしてゲーリー・ウッドランドと並ぶ首位発進を切った。

スタート10番の第1打でティエリアを包んだ歓声はやがてどよめきに変わった。ボールがフェアウェイ左サイドの池で水しぶきをあげた。「ずっと5Wで打つつもりでいたのですが、ドライビングレンジであまりいい球が出ていなかったので、一度3Wを手に取ってから、再び5Wに戻しました。どのクラブでどのように打つかコミットできていなかった。当たりも良くなかった」と迷いからのミスを振り返る。

このホールをボギーとすると、続く11番でもティショットを左サイドのバンカーに入れてボギー、12番では残り15mから3パットで3連続ボギーを喫した。「まさかこんなことになるとは思っていなかった」と本人も想定外の出だしとなったが、以降は「ターンまでにイーブンに戻せればと思っていた。後半は思った以上に伸ばすことができた」と本来の力を見せつけた。

「パットのフィーリングが良かった」と14番(パー5)で手前から3mを、15番で2mのバーディパットを沈めた。16番で2打目を1.5mにつけて3連続バーディ。2オンに成功した18番(パー5)のバーディで、1アンダーで折り返した。

後半3番でピン左から8m、4番で手前から4mを沈めると、続く5番でも左から5mを決めこの日2度目の3連続バーディを奪った。粛々とスコアをつくっていったが、7番(パー3)で10mのフックラインを読み切ってバーディとすると、この日はじめて右手のこぶしを力強く握った。最終9番で2打目を1mにつけてバーディで締め大歓声を誘った。

今年8月に軽度の左ひざ軟骨損傷を治療するため、関節鏡視下手術を受けた。実戦は8月「BMW選手権」(37位)以来だった。「ひざの可動域が狭くなった結果、それが背中に響いていた。きょうは上手く回転していたし、なによりしゃがんでラインを読むことができるようになって良かった」と胸をなでおろす。「とても賑やかだった。本当に多くの日本のファンが応援に来てくれているし、彼らの前でプレーするのは楽しい。残りのラウンドも多くの人が楽しめるよう雨がひどくならないことを願っている」と口を結んだ。(千葉県印西市/柴田雄平)

ホールアウト後は30分にわたりクリニックが開催された

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