2019年 ザ・CJカップ

3年目の米韓ツアー共催「CJカップ」ってどんな大会?

2019/10/16 18:29
18番グリーンのギャラリースタンドは昨年から増席されたという

◇米国男子◇ザ・CJカップ@ナインブリッジ 事前(16日)◇ナインブリッジ(韓国)◇7241yd(パー72)

日本で初めての米国PGAツアー開催となる「ZOZOチャンピオンシップ」(10月24日~/習志野CC・千葉県)開幕が迫るなか、韓国ではその前週に米韓ツアー共催大会が行われる。コースや大会概要、スケール感など、2017年に日本より一足先にスタートした“韓国で唯一のPGAツアー”をリポートする。

コース

開催コースは、朝鮮半島の西南部に浮かぶアジア有数のリゾート地・済州島にあるナインブリッジ。済州国際空港から車で約40分と中心街からのアクセスは良く、敷地内にはコンドミニアムやスパが併設。米ゴルフダイジェスト誌が選定する「世界のゴルフ場トップ100」に入る名門コースとして知られる。2002年に米国女子ツアーが初めて韓国が開催された「スポーツトゥデイCJナインブリッジスクラシック」も当地が舞台になった。

設営物

奥のエントランスホールを抜けた先にある広場。近くにあるギャラリープラザの飲食用ベンチを兼ねている

ギャラリーゲートに続く通路上のエントランスホールを抜けると、視界は一気に開けてギャラリープラザと飲食用のベンチを兼ねた広場が出迎える。飲食店では韓国のご当地メニューが並ぶほか、アプローチショットによる的当てや、子供も楽しめる小さなパターコースが設置されている。

コース内の設営物は、“本場”の米国開催大会に負けないスケールの大きなものだ。リゾートコースならではの広大な敷地面積を生かし、18番グリーンサイドには大規模なホスピタリティテントとギャラリースタンドを設営。米国開催のPGAツアーとそん色のないスケールで、華やかな最終ホールに仕立てられている。

出場選手と賞金総額

巨大なホスピタリティテントが設営された18番ホール

出場選手は「ZOZO」と同じ78人で、予選落ちがない4日間で争われる。昨季の米ツアーフェデックスランク上位60人、韓国人の世界ランク上位3人、韓国及びアジアンツアーの賞金ランク上位などに出場資格が与えられ、今年は16人の韓国人選手が出場を予定している。

また、賞金総額は「ZOZO」と同額の975万ドル(約10億6000万円)。1年目の2017年は925万ドル、昨年は950万ドルと、25万ドルずつの上積みが続いている。

ギャラリー数と撮影ポリシー

飲食店のメニューには韓国料理がズラリ

東亜日報(電子版)によると、ギャラリー総数は17年が約3万5000人、18年は約4万1000人を動員。それぞれジャスティン・トーマスブルックス・ケプカが制し、世界トップクラスの実力を韓国のファンに見せつけた。なお、韓国人の最高成績は17年のキム・ミンフィが記録した単独4位。

米国本土でのツアーは基本的にスマートフォンなどによるギャラリーの写真撮影を認めているが、韓国のスマートフォンは日本と同じくシャッター音が鳴る仕様となっているために撮影は禁止。カメラによる撮影も認められておらず、大会公式ページでは事前に注意を喚起している。

メディアホスピタリティ

報道関係者が作業するメディアセンター。約200席を用意

最後に、報道関係者が業務を行うメディアセンターについて。地下の広大なスペースに約200席が用意され、正面には大型モニターを設置。食事はビュッフェ形式の朝食と昼食が提供され、パンや白米、パスタ、スープに味噌汁など豊富なメニューがそろう。

プロアマ戦のスタートホールで1打目を放つ松山英樹
プロアマ戦のスタート前に朝日を背に受けて調整する松山英樹

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