「何を持っても…」松山英樹は最終日へショット修正2時間
◇米国男子◇シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン 3日目(5日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)
今週初めてのボギーを含む5バーディ、2ボギーの「68」。通算10アンダーとした松山英樹は38位へ順位を落とし、「自分でもすごく期待していたけど、崩れたのでちょっとしんどい」と、突如フィーリングを失ったショットに呆然とした。
1番はバーディ発進。だが、「4、5番くらいからはどうしようもない状態だった」と打ち明けた。「何を持っても、まっすぐ飛ぶ気がしなかった。アプローチでも、ミスをしそうな雰囲気が出ていた」という。
209ydの第2打を6Iでピンに絡めた16番(パー5)も「結果的には良かった」というだけ。17番(パー3)では右に切られたピンに対し、7Iのティショットを左奥の池へ落として「ああいうミスが出ているようじゃ話にならない」と切り捨てた。
初日、2日目のショットも万全ではなかったが、ラウンド途中の修正で切り抜けられた。だが、「きょうはアジャストできるレベルじゃなかった」と、最後まで手がかりをつかめなかった。
日によって良かったり、悪かったりとショットの調子がばらつくのは「基本的に何かがずれているから」というのが松山の見立て。「根本的なものが良い状態に戻ってくるようにやっている」と、この日もホールアウト後に練習場へ直行し、強い日差しが照りつける下で2時間弱、休みなく球を打った――。それでも、なかなか手がかりをつかめずに、最後はあきらめるようにパッティンググリーンへと向かった。
最近、松山はスマホで他選手のスイング動画をよくチェックしている。「自分がやりたいこと、やっていることに近い選手が一人いた」と教えてくれたが、その選手が誰なのかは明かさなかった。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)