残り試合は3か4か…松山英樹は新アイアンにスイッチ
◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前情報(31日)◇セッジフィールドCC (ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)
前週の「WGCフェデックスセントジュード招待」(テネシー州・TPCサウスウィンド)を終えた28日(日)の夜、松山英樹はノースカロライナ州に移動し、翌日から今季のレギュラーシーズン最終戦に早くも備えていた。開幕前日の31日(水)のプロアマ戦まで計27ホールを事前ラウンド。シーズン最後の踏ん張りどころ、連戦のど真ん中で汗を流している。
来季のシードの行方が気になる選手(フェデックスカップポイントランキング上位125位まで)にとって、今週は緊張感いっぱいのゲーム。一方ポイントランク29位で、出場権については安泰の松山が見据えるのが、2シーズンぶりの優勝と、この先だ。
次週の「ザ・ノーザントラスト」(ニュージャージー州・リバティーナショナルGC)を初戦にするプレーオフシリーズは今年、全3試合になった。第2戦「BMW選手権」(イリノイ州メダイナGC)を終えた段階で、ランク30位以内をキープすれば、松山は6年連続で最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州・イーストレイクGC)に進出する。エリートフィールドに入ることは「やっぱり年間の目標のひとつ」とこだわりもある。今大会で自身よりもポイントランクで上位にいるのは8位のポール・ケーシー(イングランド)ら6人だけ。ポストシーズン前の休養をとっている選手に一歩でも迫り、多くを抜き去りたい。
「ちゃんと3試合で頑張れば(最終戦と合わせて)残り4試合になると思います。予選は通らないと話にならない状況だが、上位に行って戦うことができれば。優勝争いをするゴルフが3週続けば、余裕で最終戦に行ける。そういうゴルフができるようにしたいですね」
ここ最近はうまくリズムに乗れない試合が続いた。1W、アイアン、パターと望ましい一打が“続かない”のが悩み。そこで、今週は今年3月に発売されたスリクソン Z-フォージドアイアンを実践で初めて投入するとみられる。「(ここ数試合で)他のクラブのシャフトを変えたりもしたので、“流れ”が変わっているかもしれない。ちょっとずつ変化していかなきゃいけないかなと思う」と念入りに調整した。
PGAツアー公式サイトのパワーランキングでは6番手の優勝予想。「それどころじゃない、というのが正しい」という自己評価は、開幕前になんとか変わった。「ここで練習して、きょうのプロアマの感じだと、戦えるくらいに自信は戻ってきたかなと。先週、薄れていったそれがまた戻ってきた感じがある。この自信が4日間続けばチャンスはあるかなと思います」(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)