2019年 WGCフェデックス セントジュード招待

かみ合わない歯車 松山英樹のもどかしい週末

2019/07/29 08:11
最終日に順位を落とした松山英樹。持ち味のアイアンショットも不発だった

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 最終日(28日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70)

30位から出た松山英樹は1バーディ、3ボギーの「72」と落とし、通算イーブンパーの43位に後退して今季の世界ゴルフ選手権(WGC)を終えた。「上手くいかなかったですね」とバーディは前半3番(パー5)のひとつにとどまり、初日の2位スタートから日を追うごとに首位の背中は遠ざかった。

「いいショットもあったと思うけれど、それが続いてくれない」。10打差を追った最終日は、もどかしさばかりが募るラウンドになった。「ティショットが良かったらセカンドが上手くいかないとか…。今週はセカンドのストレスがすごく多かった」という。

最初の1番では1Wでフェアウェイに運んだものの、2打目をグリーン手前のバンカーに落とし、ビッグスコアが求められる中でボギーの滑り出し。この日フェアウェイからグリーンを外したのは3ホールあったほか、持ち味のアイアンで決定的なチャンスをつくれないまま18ホールを終えた。

初投入したスコッティキャメロン製のピン型パターを4日間手にしたグリーン上でも、「本当に酷いミスパットはほとんどなかった」というだけに、一筋違いでカップを逸れて驚くような表情も多かった。「なぜ入らないのか。たぶんライン読みとタッチの差だと思うので、そこをしっかりと合わせられるような技術があればと思う」と振り返る。

「今週は上手くいきそうな雰囲気もあったけれど、何かの歯車が狂っているから、これだけ上手くいかないのだと思う。練習をして、自分のいいリズムでプレーできるまでガマンして、早くそういうプレーができるようになりたい」。切実な思いを言葉にこめた。

次週は今季レギュラーツアーの最終戦「ウィンダム選手権」に出場する。「場所も変われば、何か変わるかもしれない。移動して練習をして、良い状態で入れるようにしたい」。翌週からは、全3試合のプレーオフシリーズも控えている。「どちらかと言えば、好きな方だと思う」というコースで、復調へのきっかけを見出したい。(テネシー州メンフィス/塚田達也)

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