2019年 WGCフェデックス セントジュード招待

巧みなショートゲームが支え 今平周吾は上位にとどまり最終日へ

2019/07/28 09:12
前半5番ではグリーン左からパターで寄せてパーセーブ。巧みな小技もスコアメークを支えている

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 3日目(27日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70)

首位に3打差の6位から出た今平周吾は2バーディ、3ボギーの「71」と今週初めてのオーバーパーを喫し、通算5アンダーの15位タイに後退した。「チャンスをなかなか決め切れなかった」とグリーン上で苦しみ、上位の顔ぶれが大きく変わったムービングサタデーに停滞。首位に7打差で最終日を迎える。

前半2番ではピン手前1.5mのチャンスにつけたが、「スライスをちょっと厚く読み過ぎた」とカップ左にそれてパーにとどまった。直後の3番(パー5)では、左ラフから刻んだ2打目がフェアウェイ中央にある木の真裏にピタリと止まる不運もあり、先にボギーがスコアカードに刻まれた。

130ydを残した6番ではPWで60センチにからめるなど、「ショットは良かった」だけに伸ばせない展開がもどかしい。8番(パー3)でも1.5mにつけたが、フックラインを「やっぱり厚めに読んでいたのかな」とカップ右に外して肩を落とした。

首位の背中は遠ざかったものの、上位をキープできているのは「グリーンを外したときにけっこううまくいっている」という巧みなショートゲームがあるから。後半13番では、グリーン左ラフ38ydからSWでピタリと寄せてボギーを回避。スコアに対する『グリーンエッジから30yd以内のショット貢献度』では、今週のフィールドで2位を記録している。「外したところでもしっかりセーブできている」と、日本でも定評が高いアプローチの技術は大舞台で健在だ。

3日目までを終えて「そんなに距離が出なくても、方向性が良ければいけるのかな」という新たな意識も芽生えてきた。「明日は3アンダー以上を目標に頑張りたい」。米ツアー初のトップ10フィニッシュ、それ以上の結果も手に届くところにある。(テネシー州メンフィス/塚田達也)

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