2019年 WGCフェデックス セントジュード招待

「全英」居残りで復調のヒント 今平周吾は首位と3打差で滑り出し

2019/07/26 11:34
1Wの復調を好発進につなげた今平周吾

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 初日(25日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70)

世界ゴルフ選手権(WGC)3回目の出場となる今平周吾が、松山英樹と並ぶ5アンダーの2位スタートを切った。「ティショットがフェアウェイに行ってくれたのが一番良かった」と6バーディ、1ボギーの「65」をマーク。首位に3打差の好位置で初日を終えた。

前週の「全英オープン」では、初日にたたいた「83」が響いて予選落ち。1Wショットの不調がスコアメークを大きく狂わせたが、週末も現地に残って続けた調整が奏功したという。

「全英ではちょっと力が入って振りすぎた感じだったけれど、今日はあまり体が動かないようにしたら、けっこう安定して良かった」。フェアウェイキープ率こそ全体32位の57%にとどまったが、曲がりの幅が狭まったことで大きなミスにつながらず、持ち前の安定感がよみがえった。

ティショットの流れを継ぐように、アイアンも「ピンに向かって飛んでくれた」と好感触。「ショットが良かったので、パッティングもちょっと余裕を持てて打てた」と、グリーン上のプレーも冴えた。前半7番でボギーとした直後の8番(パー3)では、8mを沈めてバウンスバック。12番でグリーン奥からチップインバーディを奪い、13番では13mのロングパットをねじ込んで首位戦線に浮上した。

好調なショットにパットもかみ合い、今平周吾が2位発進を決めた

日本ツアーでは昨季に初めての賞金タイトルを獲得したが、過去7回出場した海外メジャーはすべて予選落ちに終わっている。今年出場したメジャー4試合も結果を残せず、「全英」では8人が出場した日本勢の最下位(146位)に終わる屈辱も味わった。

「(海外では)初日でいつも打っちゃうところがあったけれど、初めていい滑り出しができた。たぶん(今年)最後の海外になると思うので頑張りたい」。日本ツアー賞金王の本領を、今週こそ世界の大舞台で発揮したい。(テネシー州メンフィス/塚田達也)

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