国内男子ツアー

ネスレ決勝

2015/09/13 10:00
HOLE123456789
片山晋呉------
武藤俊憲-----

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片山晋呉-------
武藤俊憲-----

■ 1H Par4 片山晋呉1UP

雨の降る中での決勝。両者のティショットはフェアウェイをキープ。片山の第2打はピン右2mに、武藤はピン奥5mにつけ、両者バーディチャンス。武藤のバーディパットはフックラインがわずかに外れOKパー。片山は冷静に1パットで決めてバーディ。片山の1UPとなる。

■ 2H Par5 片山晋呉2UP

バーディを取るも笑顔を見せず、集中を切らさない片山。ティショットはフェアウェイセンターをキープ。第2打はUTを選択し、正確なショットを披露し2オンに成功。対する武藤はティショットを左に曲げバンカーに入れてしまう。第2打のバンカーショットは落ち着いて池手前のフェアウェイに残す。第3打のアプローチはピン奥からバックスピンで戻し、ピンそば1mとし、片山にプレッシャーをかける。片山は5mほどのパッティングを決められずOKバーディ。逆にプレッシャーをかけられた武藤はショートパットを外してしまい、OKパー。片山の2UPとなる。

■ 3H Par4 片山晋呉3UP

2UPとなった片山は、変わらずフェアウェイをキープ。数回スイングしたあと放った第2打はピン手前2mに落とすナイスショット。これにも表情一つ変えない片山。武藤はティショットを左に曲げ、再びバンカーからの第2打。こちらも正確なショットでグリーンを捉えるも、少々距離が残る。7mほどのパットは惜しくも外れ、OKパー。観客の残念がる声が響く。片山はこのバーディパットも外さず、歓声と共に小さく吼えた。片山の3UPとなる。

■ 4H Par3 片山晋呉2UP

片山の第1打はグリーンを外れ、1オンならず。第2打でバンカー越えの難しいアプローチを決め、寄せる。武藤は1オンするも、残った8mのパットを惜しくも決められず、OKパー。片山は2mのパーパットを決められずOKボギー。このホールを武藤がとり、片山2UPとなる。

■ 5H Par4 片山晋呉2UP

武藤のティショットは、フェアウェイセンターをキープ。片山も前ホールから瞬時に切り替え、フェアウェイに残す。第2打へ向かう途中、片山と武藤が会話する様子が見られた。片山の第2打はピンから約3mに落とす。武藤の第2打はバックスピンで戻り、大きく距離を残す。武藤のバーディパット、距離は正確だったが、ラインを読み切れずにOKパー。念入りに時間をかけた片山のバーディパットは、わずかにスライスしOKパー。このホールを引き分ける。

■ 6H Par4 片山晋呉1UP

武藤のティショットは再びフェアウェイ。流れを掴み始めたか。対する片山は左のバンカーに入れてしまう。第2打はミスなくグリーン手前のフェアウェイに運ぶ。ショット後に何度も素振りをする場面があり、自身のスイングが気になる様子。武藤の第2打はアイアンを選択。しっかりと振り抜いたショットは高い弾道でグリーンを捉える。片山の第3打のアプローチ。グリーン奥のピンを狙うも少し距離を残す結果に。武藤のバーディパットは、ラインに乗ってカップに一直線。しかし距離がわずかに足りずOKパー。片山のパーパットは入らず、このホールは武藤が取り、片山1UPとなる。

■ 7H Par4 AS

武藤が移動中、観客に笑顔を見せる。ティショットは右に曲がりラフに。対する片山はしっかりフェアウェイをキープ。クラブ選択に少し悩んで、放った武藤の第2打は1m以内につけるスーパーショット。OKバーディとなる。片山の第2打はグリーンを捉えるが、6mほど距離を残す。片山のバーディパットはわずかにスライス。武藤が連続で勝利し、オールスクエアに戻した。

■ 8H Par3 武藤俊憲1UP

オールスクエアとなって迎えたショートホール。武藤はアイアンを選択。放ったショットはピン奥4mのナイスショット。片山はUTを選択。1オンに成功するも15mほどの距離が残る。ロングパットで2mほどまで寄せるも、狙い通りではないのか首を傾げる片山。武藤のバーディパットはわずかにスライスしOKパー。片山のパーパットはプレッシャーがかかったのかショートパットを外し、武藤が逆転し1UPとなる。

■ 9H Par5 武藤俊憲1UP

逆転に成功した武藤のティショットは右ラフに。しかしショット後には小さく笑顔を見せた。対する片山のティショットは大きく左に曲げて、観客の方へ。枝が気になるも、UTを選択しナイスアウトを見せ、第3打につなげる。武藤の第2打は冷静にフェアウェイをキープ。片山の第3打、ピンの手前に落ちるもバックスピンでカラーまで戻ってしまう。武藤の第3打はピンを越えるもバックスピンと傾斜でカラーまで戻される結果に。武藤のパッティングはわずかに右でOKパーとなる。片山のバーディパットも惜しくも右でOKパー。武藤の1UPで前半を終える。

■ 10H Par4 武藤俊憲1UP

前半一気に逆転されてしまった片山、トレードマークのテンガロンハットに変えて気持ちを切り替える。両者第2打はフェアウェイから。片山のピン右1.5mの絶妙なアプローチに対して、武藤も負けじとピン左2.5mにつけ、気持ちの強さを見せつける。互いにバーディパットを決め、譲らない展開が続く。武藤の1UPは変わらず。

■ 11H Par4 武藤俊憲1UP

片山は口笛を吹きながらティグラウンドへ。軽く深呼吸してティショットを打つが、クラブを放り投げてしまうほどのミスショット。木が邪魔な左ラフからの第2打は枝葉に当たるが物ともせず、ピン左3mにつけるナイスリカバリー。対する武藤はフェアウェイキープから難なくパーオン。10mほどの上りロングパットとなるが、これをオーバー。チャンスとなった片山、ボールを転がすイメージをつけて打ったバーディパットだったが、惜しくもカップをなめてしまう。両者パーでこのホールも引き分け。武藤1UP変わらず。

■ 12H Par5 AS

集中力が高まってきたのか、両者の間で会話する様子が見られなくなってきた。右ラフに入れてしまった武藤、果敢に2オンを狙うもグリーン手前のラフに捕まる。フェアウェイキープの片山、キャディと入念に話し込みクラブ選択。グリーンカラーに乗り、武藤にプレッシャーをかける。武藤は目の前の木が邪魔な位置からの3打目、じっくりイメージして放った一打はグリーンを超えてしまう。武藤はアプローチも失敗し、絶好のチャンスを迎えた片山の3打目はカップをかすめて50cmオーバー。武藤はパーとするが、片山はバーディを奪い、試合はまたもふりだしに戻る。12ホールを終えてオールスクエア。

■ 13H Par3 武藤俊憲1UP

ふりだしに戻って迎えたショートホール。UTを選択した片山だったが、グリーン奥のバンカーに入れてしまう。対する武藤はきっちりとピン右3mに乗せる。片山は左足下りのバンカーショットだったが、ここでピンそば30cmにつけるスーパーリカバリー、OKパーとする。入れれば勝ちの武藤は静かにこれを沈め、取られたら取り返す気概を見せる。武藤の1UPに。

■ 14H Par4 武藤俊憲2UP

ここで一気に流れを持っていきたい武藤は、セカンドショットをピン手前4mにつける。一方、引き離されたくない片山はセカンドショットをピン右手前7mにつける。入念なグリーンチェックから放たれた片山の一打は、惜しくもカップ手前でフック。OKパーとなった片山に対し、ここを勝負どころと見た武藤は、狙いすましてバーディパットを確実に沈める。観客の唸り声を背に、ポイント連取した武藤は2upへと変わる。

■ 15H Par4 武藤俊憲2UP

両者フェアウェイをキープして、互いに近い位置からのセカンドショット。武藤はピン手前4mにつけ、片山にプレッシャーをかけるが、片山はピン奥30cmにつけるミラクルショット。OKバーディとされ、逆にプレッシャーをかけられた形になった武藤だったが、勢いそのままにこの難しいパットを冷静に決める。武藤の2up変わらず。

■ 16H Par3 武藤俊憲2UP

アップドーミーとなったこのショートホール、雨足が強くなってきたのはどちらに有利に働くか。先にプレッシャーをかけたい武藤だったが、放たれたショットはピン右手前15mほどで残念そうな表情。取り返したい片山、「カモン!」の掛け声とともに打った一打は、ピン手前8mに。武藤の2打目、上りのロングパットが惜しくも入らず、OKパー。片山の2打目、何とかねじ込みたい状況であったが、カップにギリギリ入らず。その場でしゃがみこんで悔しがる。このホール引き分けとなり、武藤2upは変わらず。

■ 17H Par5 武藤俊憲3UP

ドーミーホールとなったこのロングホール。もう攻めるしかない片山だったが、ティショットは左ラフに。2オンは狙えず、3打目にかける。一方このホールを引き分けでもいい武藤だが、フェアウェイキープから果敢に2オンを狙う攻めの姿勢。惜しくも2オンとはならず、グリーン左のバンカーに。片山の放った3打目はピン左3mにつけ、何としても取り返さなければならないこのホールで意地を見せる。武藤はやや距離のあるバンカーから、ピン左1mにつけるスーパーリカバリー。片山のバーディトライは無情にも入らず、この瞬間武藤の優勝が決定した。3&1で武藤の勝利。

■ 3日目のキーワード『カフェ』