2019年 KPMG女子PGA選手権

ホールインワン後に棄権 腰痛の野村敏京を明るくする材料

2019/06/20 12:00
野村敏京。前週の途中棄権は腰痛のためだったという

◇海外女子メジャー第3戦◇KPMG女子PGA選手権 事前(19日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6741yd(パー72)

米ツアー3勝の野村敏京が初のメジャー制覇へ挑む。前週「マイヤーLPGAクラシック」では、初日に6ホールを終えた時点で大雨の影響のためサスペンデッドとなった。2日目には第1ラウンドの残りをプレー。15番(パー3)でホールインワンを達成し1アンダーで第2ラウンドをスタートしたが、「天気も悪かったし空気も重くて、スイングすると痛くて、30ホールは無理だと思ってやめました」と腰痛を理由に途中棄権した。

「ゴルフ的にはそんなに悪くなかったです」と無念の表情を浮かべる。その後、トレーナーと連絡を取りながらストレッチの方法を教わり実践。「2日間休んで、薬も飲んだりして先週よりは良くなってきている」とし、今後は腰を支える筋力を強化するための体幹トレーニングも取り入れるという。

野村を明るくさせる材料もある。「ライダーカップ(2016年)の印象が残っていて、楽しみにしていたんですよ」と憧れのコースに胸を躍らせる。この日はテレビで見た記憶をたどりながら練習ラウンドし、「男子選手はここから打っていたとか、回っていて楽しかったです」と目を輝かせた。

2週前にもコースを訪れ、2日間にわたってラウンドした。「コースはハッキリ分かっています」と言う表情は、大会への意気込みを感じさせる。メジャーセッティングにも「そんなに難しい感じはしない。長く感じるホールは5つくらい。フェアウェイはそんなに広くないけど、ラフがそんなに長くないので」と語る。

「ボギーも出ると思うけどイライラしないで、一打一打頑張りたいです。毎日2アンダーから3アンダーを目指します。メジャーでトップ10入りしたことはないので、目標はトップ10にします」と笑顔で目標を立てた。(ミネソタ州チャスカ/柴田雄平)

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