2019年 ANAインスピレーション

藍さんからメッセージも 畑岡奈紗「飛び込むイメージはできている」

2019/04/04 09:49
プロアマ戦に出場した畑岡奈紗

◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 事前(3日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6834yd(パー72)

これまで何人もの選手が挑んできたが、日本人としてメジャー大会の頂点に立ったのは、1977年の樋口久子ただ1人。「今年こそ…」と期待を一身に背負うのは、前週ツアー3勝目を挙げたばかりの畑岡奈紗だ。

サンディエゴからは31日(日)のうちにパームスプリングスへ移動してきた。優勝直後には、引退した宮里藍さんから「本当に強くなってきたね」と祝福メッセージが届いたという。「競ったときでも、少しずつ落ち着いてプレーできるようになってきたかな」というのは畑岡の自己評価。世界ランキングは4位へと浮上したが、まだ登るべき階段は目の前に残されている。

月曜日は練習のみ、火曜日は18ホールをラウンドして、この日は9ホールのプロアマ戦に出場した。ショットが左右にブレることも散見されたが、畑岡はスイングではなく、体調やアライメントにその解決策を求めている。

「身体の疲れで構えが変わっちゃうことがある。疲れてくると、前傾姿勢をキープできなかったり、膝の裏が疲れると、どうしても膝を曲げて調整してスイングプレーンが変わってしまう」と傾向は把握している。「まずは体調を整えたい」と、午後スタートとなった初日までの時間を有効活用したいところだ。

グリーンを入念にチェックする

初出場となった昨年大会は48位。だが、その後は「全米女子オープン」10位、「KPMG女子PGA選手権」ではプレーオフの末に2位と、メジャー大会で2度のトップ10入りを記録した。年間5つあるメジャー大会も、4年に一度のオリンピックも、畑岡の中では「全部大事な試合」という。「だから、その気持ちが空回りしないように、いつも通りにやりたいです」

優勝者は18番グリーン脇にある「ポピーズポンド」に飛び込むのが恒例だ。練習ラウンドでは、すでに下見も済ませている。「歴代優勝者の飛び込むシーンをSNSで見て、自分もそうなりたいなっていう気持ちになりました。飛び込むイメージはできています」。メジャーの過酷な72ホールの戦いの果てに、優勝ダイブを決められるか?(カリフォルニア州ランチョミラージュ/今岡涼太)

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