2018年 全米女子オープン

夢舞台の終わり 高山佳小里は通算18オーバーに号泣

2018/06/02 11:15
初めての全米女子オープンはホロ苦いものとなった高山佳小里

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(1日)◇ショールクリークCC(アラバマ州)◇6732yd(パー72)

アテスト小屋から出ると、思わず顔を手で覆った。世界最高峰の舞台でプレーした高山佳小里は大粒の涙を流しながら振り返った。

「予選を通る、通らないよりも、ここまでスコアを打っちゃったことが悔しい。自分のゴルフ、打ちたいショットができずに、このスコアになってしまった。普段出ないミスが出る」と振り返った。午前6時40分の1番ティからスタートし、1バーディ、7ボギー2ダブルボギーの「82」。通算18オーバー暫定153位。初めての「全米女子オープン」は予選落ちが確実となった。

36ホールをプレーして、唯一のバーディがこの日の前半2番。156ydの2打目を30cmにつけた。「そこだけなんだけど、ピンにいってくれた。パターでとったバーディじゃないけれど、うれしいです」。

ギャラリーの子供にサインする高山佳小里

今大会にはキャディ、コーチ2人が駆けつけるなどと渡航経費は数百万円にのぼった。不動産事業を営む「彩都コーポレーション」に左胸スポンサーになってもらい、キャディのアルバイト先でもある程ヶ谷カントリー倶楽部(神奈川)メンバーからも金銭的支援を受けた。故郷の広島・福山市から応援のために駆けつけた祖父の幸夫さん(72)は「いろいろな人に支えてもらいました」と感謝した。

最終予選会(5月8日、茨城・大利根カントリークラブ)から始まったアメリカンドリームは終わってしまったが、6月26日からはプロテスト2次予選を控える身。「ここでやったことは必ずプラスになる。日本に帰ってイチから頑張りたい」と最後は前を向いた。(アラバマ州バーミングハム/玉木充)

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