畑岡奈紗は初のトップ10も「ギアチェンジ必要」 終盤のミスに悔い
◇米国女子◇LPGAメディヒール選手権 最終日(29日)◇レイクマースドGC(カリフォルニア州)◇6507yd(パー72)
首位と7打差の10位で出た畑岡奈紗は5バーディ、2ボギーの「69」でプレーし、通算7アンダーの7位タイ。米ツアー参戦2年目で自身初のトップ10入を決めたが、一時は首位に1打差まで迫っただけに「もう少しだった。後半は残念だし、課題になった」と終盤のミスを悔やんだ。
強風の中、「攻めるしかないと思っていたので良いスタートを切れた」と前半に3つ伸ばしてハーフターン。10番でボギーをたたいた直後の後半11番では、4mの下りのフックラインを決めて首位と2打差に。「課題だったパットの距離感があってきて、ラインを描きやすくなった。(11番は)すごく良いバーディだった」と胸を張った。
4日間で自己最少の26パットと、パターが冴えわたった。スコアを伸ばしあぐねる上位陣を尻目に、15番(パー5)では7mのバーディパットを入れた。「ちょくちょくボードを見ていて、自分にもまだチャンスはあると思っていた。ただ、終盤にもっと集中していかないといけなかった」。続く16番のティショットは左サイドの林に打ち込むミス。2打目は木に遮られて出すだけとなり、優勝争いから脱落する痛恨のボギーに「あそこからギアチェンジじゃないけど、もう少し間を置いて(ティショットを)打つべきだった」と反省した。
今週は、2年前にアマチュアとして初めて米ツアーに出場(50位タイ)したコースでもある。「良い状態で来られているし、手ごたえは良かった」と成長を実感。初優勝には届かなかったが、2017年「ポートランドクラシック」の15位を上回る米ツアー自己最高位に「自分が目標にしているところはそこ(トップ10)じゃないけど、2年目でやっとという感じはある」と評価した。
今週初めには、世界ランキング50位以内の資格(畑岡は45位)で6月のメジャー「全米女子オープン」(ショールクリークCC/アラバマ州)の出場権を初めて獲得。「今年は『ANA』(メジャー初戦)の出場権も得られた。去年に比べたら徐々に良くなっている。(メジャー制覇の)目標にも一歩、近づいていると思う」と語った。
次週は、地元茨城県で開催の国内メジャー「ワールドレディス選手権 サロンパスカップ」(茨城GC西コース)に出場する予定。「1試合1試合勝てるようなゴルフをしたい。良い流れがあるので継続していきたい」と笑顔で力を込めた。