2017年 TOTOジャパンクラシック

優勝会見は5分で 慌てていたフォン・シャンシャン

2017/11/06 07:11
牛柄のウェアを身にまとったフォン・シャンシャン。颯爽と帰国した

◇米国女子◇TOTOジャパンクラシック 最終日(5日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城)◇6608yd(パー72)

連覇を決めたフォン・シャンシャン(中国)は慌てていた。優勝インタビューが行われる会見場にドタバタ入るなり、矢継ぎ早に言った。「5分で終わりにして。飛行機に間に合わないの!」。成田発、午後7時過ぎの便で母国に向かう予定だという。すでに午後4時前。会場から成田空港まで車で1時間20分ほどかかる。「午後5時30分には成田空港に入りたくて」。必死の訴えだった。

単独首位を走った最終ラウンドは、終盤17番(パー5)で目の色を変えた。バーディパットをフォンが7mを残した一方で、1打差に迫ってきた鈴木愛は1m弱。「これを入れないとプレーオフになっちゃう」場面で転がしたフォンのボールは、カップのふちで1周半ほど弧を描いて消えた。リードを守って最終ホールに入り、そのまま逃げ切り。「絶対に入れないといけないと思った」という一撃で勝負を決めた。

「今回は狙い通りにいけました。緊張していたけど、気持ちを落ち着かせながらやった」と、トレードマークの牛柄のウェアで身を包んだ28歳。「次はパンダのデザインにしてもらおうかしら」。リップサービスを残して、颯爽とコースを後にした。(茨城県小美玉市/林洋平)

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