2017年 アリスポーツLPGA

米女子ツアーの中国大会「許可下りなかった」と中止に

2017/09/21 11:45
米LPGAのコミッショナー、マイク・ワン氏(Stuart Franklin/Getty Images)

10月5日から中国・上海で開催予定だった米女子ツアー「アリスポーツLPGA」が、地元当局から開催許可を得られなかったことを理由に、急きょ開催中止となった。米LPGAのコミッショナー、マイク・ワン氏が「非常に残念」などとして発表した。

ワン氏は「このニュースで最も辛いのは、大会スポンサーも、トーナメント運営も、テレビ中継グループも、大会コースもすべて準備できていたという事実だ」と遺憾の意を表明。「しかしながら、中国において、この種のスポーツイベントは複数のレベルの承認なしには開催できない。地方当局が許可をしなかった」と説明した。許可が下りなかった理由については言及しなかった。

今季からの新スポンサーとして同大会を予定していたのは、中国のeコマース最大手「アリババ」のスポーツ部門にあたる「アリスポーツ」。豊富な資金源と中国全土の潜在ユーザーを背景にスポーツ界で次々に大きな契約を結んでいる会社で、LPGAとは昨年10月に10年間にわたる中国本土での大会開催を契約したばかりで、肝いりの第1回大会となるはずだった。

ワン氏は「大会開催に向けたスポンサーシップと熱意はより強まった。2018年の開催を楽しみにしている」とし、来季の仕切り直しを目指す。同大会はもともと、2013年に「レインウッドLPGAクラシック」スタートし、北京のレインウッドパインバレーGCで開催されてきたが、2015年にも開催が中止となっている。

2017年 アリスポーツLPGA