グリーンは日本に似ている?渡邉と鈴木、国別対抗戦に気合い十分
米国女子ツアーの国・地域別対抗戦「ULインターナショナルクラウン」は21日、開幕する。初日のタイ戦、相手は米ツアー屈指の飛ばし屋で今季3連勝を果たしたアリヤ・ジュタヌガンと日本ツアーで活躍するポラニ・チュティチャイ。初出場する渡邉彩香と鈴木愛にとって、相手に不足はないだろう。
2000年に「全米女子オープン」も開催されたメリットクラブ(6668yd/パー72)だが、2人とも「グリーンが日本に似ている」と口をそろえる。400ヤード台のパー5が2つあり、262ヤードと短いパー4もある。「飛距離がアドバンテージなので攻めていきたい」と渡邉はいう。一方の鈴木は「パット勝負。長い距離のパットでもオーバーする気持ちで、全部狙いに行く」と力を込めた。
前回大会を日本で見ていたという渡邉にとっては念願の初出場。「日本では、この大会のことを知らない人も多い。優勝して知ってもらいたいし、そのために結果を残すことは大事」という。昨年行われた国内女子ツアーの4ツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」では、優勝を決めるパットを沈め「あの試合は自信になった。ああいうプレッシャーの中でやることも大事だけど、チームとしてはもっと引き離して勝ってやろうという気持ちもある」と、高らかに宣言した。
一方の鈴木は「大山(志保)さんが出られなくて順番が回ってきた。このチャンスをしっかり生かしたい」と、昨年の「全米女子オープン」以来となる米ツアーの舞台に気を引き締める。
「国を代表して戦う試合は少ないし、マッチプレーも日本ではあまりない。経験が少ない分、駆け引きとかが難しくなると思うけど、一番大事なのはチームワーク。同じホールでバーディを獲らないようにしたい」という。「被ると損した気分になるので(笑)」。
開幕前日も、照りつける強い陽射しの下で遅くまで練習を続けた渡邉と鈴木。開幕へ向け、気合いは十分だ。(イリノイ州リバティビル/今岡涼太)