2016年 全米女子オープン

復帰戦の大山志保は「痛くない」 強行出場でリオ行きなるか

2016/07/06 11:59
首痛に悩まされる大山志保。開幕2日前は元気にインの9ホールをプレーした

首痛により戦列を離れていた大山志保が、7日(木)開幕の「全米女子オープン」で5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」以来、1カ月半ぶりに復帰する。前週1日(金)から会場のカリフォルニア州コーデバルGCで練習を重ね、8月の「リオデジャネイロ五輪」出場に向けた大一番での活躍に意欲を見せた。

前年大会で5位に入りながら、怪我で一度は諦めかけたメジャーでの戦い。離脱中、日本で複数の治療院などに出向いた甲斐があった。米国に入って以降、前週末は背中にも痛みが出たが、開幕2日前の5日(火)は午後からイン9ホールをプレー。「おかげさまで良くなってきました」と笑った。

痛み止め薬の服用と電気治療などは日々欠かせず、寒さでハリが出ることもあるが、「バックスイングが上がらないときもあったのに、いまは振っても痛くない」というほどまでに回復。「これが7週ぶりの試合。楽しみな気持ちのほうが強い。痛みへの不安はあるけれど、やるしかない」。試合勘の欠如への心配についても「私はスイングのパターンをいくつか持っている。“Aパターン”がだめなら“Bパターン”、Bがダメなら“Cパターン”という具合に」と、培ってきた経験の豊富さでカバーするつもりだ。

今大会終了後の11日付けの世界ランキングをもとにした五輪ランキングで決まる2人の日本女子代表選手。世界ランク42位の大山は、野村敏京(22位)に次ぐ2番手にいるが、すぐ後ろには宮里美香(45位)と渡邉彩香(46位)が迫っている。

「(代表が決まる)最後の試合に、まず出られることがうれしい。ここでチャンスをものにしたい。やるしかないという感じです。気合が入ってちょうど良い。気合がないと、痛さを気にしてしまう。この大会は特別。オリンピックもかかっていて特別。いつも以上のプレーはしようと思わないけれど、いまできる自分のベストのプレーをしたいと思います」。

五輪のためにすべてを捧げてきた自負がある。強行出場で願いは叶うか。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)

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