2016年 キングスミル選手権

トリプルボギーを帳消し 宮里美香はどう気持ちを切り替えたか

2016/05/22 12:27
首位と3打差で最終日を迎える宮里美香(Hunter Martin/Getty Images)

「訳分かんないっす」。バージニア州で開催中の米国女子ツアー「キングスミル選手権」3日目、首位と1打差の2位から出た宮里美香は4バーディ、1トリプルボギーの「70」(パー71)でホールアウトすると、苦笑いを浮かべた。通算7アンダーとし、首位と3打差の8位に後退した。

1つ伸ばして迎えた後半の10番で、7打をたたいた。「10番のトリプル。今日はそれだけ」と、1日を振り返った。ティショットをフェアウェイ右のバンカーに入れると「出すだけで良かったが、欲が出てしまった。トップ(気味)で打とうと思ったら、右のラフに行った」。

そこからグリーンまでさらに3打を要したが「気が付いたら、全部ウェッジで打っていた」と、頭が真っ白な状態でプレーした。だが、気持ちの切り替えが早いのが今週の宮里の強さかもしれない。「1ホールで3つ落とすなんて久しぶりだったけど、あと1日と8ホール残っていると思った」。

続く11番では、2打目でグリーン右からの傾斜をうまく利用し、ピンそば30cmにピタリ。「OKバーディに乗ったので、これはまだ行けるなとうまく切り替えられた」と再び波に乗った。このホールを含め、ユーティリティでのセカンドショットが冴えた。12番では1.5m、16番では1.2mにつけてバーディを重ね、10番のミスを帳消しにした。

追う背中は少し離れたが「今週は1打1打に集中できている。ひとつでもバーディを多く獲れるように頑張りたい」と前を見据えた。

2016年 キングスミル選手権