2016年 JTBCファウンダーズカップ

アニカもソワソワ? キム・セヨンはタイ記録に「信じられない」

2016/03/21 12:00
ツアー記録に並ぶ通算27アンダーで優勝したキム・セヨン。今後が楽しみな23歳だ(Todd Warshaw/Getty Images)

昨季のルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した23歳が、圧巻のプレーでツアー史にその名を刻んだ。米国女子ツアー「JTBCファウンダーズカップ」最終日を2位から出たキム・セヨン(韓国)が、1イーグル、8バーディ「62」(パー72)として今季1勝目。優勝スコアの通算27アンダーは、2001年「スタンダードレジスター ピン」でアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)がマークした72ホールの最多アンダーパー記録に並び、15年ぶり2人目の達成者となった。

バーディならば記録更新となる最終18番も、2打目をピン右奥3.5mにつけてチャンスメイク。バーディパットはカップに届かず“アニカ越え”はならなかったが、タップイン後は満面の笑みをたたえ、両手でガッツポーズを作った。

1打差を追う前半アウトに5バーディを奪い、早々に首位を捕えてハーフターン。11番(パー5)では、フェアウェイからの2打目をピンそば30センチにつけてイーグルを奪い、一気に24アンダーへ。13番でも伸ばすと、15番(パー5)、16番と1m以内に絡めてついに27アンダーに乗せた。17番(パー3)では3.5mのパーパットを残すピンチを迎えたが、これを粘り強く決めて右手を力強く握りしめた。

08年にツアーを引退したアニカも、自らの記録に迫るキムのプレーに関心を寄せていた。キムのラウンド中、個人のTwitter上に「キム・セヨンは、私の72ホールレコードの27アンダーを打ち破るのかしら?」と投稿していた。

ツアー記録のことはホールアウト後に知ったというキムは、「偉大な先輩の記録に並び、信じられない思い。私の夢が現実のものとなったわ」とコメント。この日「65」と伸ばしながらキムに5打差の2位に終わったリディア・コー(ニュージーランド)も、「27アンダーは信じられないスコア。セヨン選手を本当に祝福したい」と白旗を振るしかなかった。

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