2015年 全米女子オープン

また来年も出たい!14歳・山口すず夏の挑戦に幕

2015/07/11 10:37
すがすがしいプレー態度と、ハキハキした言葉が印象的だった14歳アマ・山口すず夏

14歳の挑戦は2日間で幕を閉じた。ペンシルバニア州にあるランカスターCCで行われた海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」の2日目、中学3年のアマチュア・山口すず夏は1バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの「76」で通算9オーバーとして、カットラインに5打届かず予選落ち。「これが実力なので、次に向けて練習したい」と笑顔で応え、悔しさはそっと胸にしまい込んだ。

スタートホールの10番は、花道からのアプローチを1mに寄せてナイスパーで飛び出した。だが、世界一を決める舞台は、小さなミスがすぐにスコアに直結してしまう。15番では2打目を木の枝にあて、16番、17番は「ちょっとした力み」でグリーンを外して、あっという間に3連続ボギー。18番のダブルボギーで通算8オーバーとし、予選通過の望みは風前の灯火となった。

「前半であれだけ打ったので、開き直ってやった」という後半は1バーディ、2ボギーで食い下がったが、「ショットがブレブレで、パターでなんとかしのがないといけない感じ。アイアンで(ピンに)絡むショットが全然打てなかった」と、巻き返しには至らなかった。

「悔いはないです。大会の雰囲気や、プロたちのパターのうまさを経験できた。楽しかった」と、山口は笑顔で一週間を振り返った。今週、いちばん嬉しかったことは「モーガン・プレッセルさんにポッキーをあげたら喜んでくれたこと」。来年、再挑戦したい気持ちがあるかと問われると「あります!」と爽やかに即答した。

山口は、次週国内女子ツアーの「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」に出場する。「帰ってローアマを獲りたいです。勝みなみちゃんとか出ているので」と、この悔しさをぶつける試合は迫っている。だが、その前にもう少し、世界に触れる機会もある。「まだ明日もいますよ!」と、週末はロープの外から世界の技を勉強する。(ペンシルバニア州ランカスター/今岡涼太)

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