2015年 KPMG女子PGA選手権

弟もプロゴルファー!野村敏京が姉弟タッグで予選突破

2015/06/13 10:10
野村敏京のキャディは2日目から弟の京平さん。笑顔の多いラウンドで予選突破を決めた

ニューヨーク州にあるウェストチェスターCCで行われている米国女子メジャー今季第2戦「KPMG女子PGA選手権」2日目、イーブンパーの60位から出た野村敏京は、この日も3バーディ、3ボギーのパープレー。通算イーブンパーは変わらなかったが、順位は47位へとじわりと上げた。

初日も「73」(パー73)で、2日目も「73」。スコアは同じだが、この2日間の表情はがらりと変わった。

大会初日はコーチである叔父がキャディを務めたが、厳しい言葉を掛けられることが多いのか、表情は曇りがち。だが、この日は「すごく仲がいい」という弟・京平さん(20歳)がバッグを担ぎ、笑顔の多いラウンドとなった。

「ミスをしたら気分も落ちてしまうけど、ゴルフは次のホールもある。落ちたままだと、次のホールも崩れたりする。だから、気楽にニコニコしてやるのが大事」と野村は言う。その言葉通り、この日は2つのボギーが先行したが、中盤に3バーディで巻き返した。

実は、京平さんはウェブドットコムツアーやPGAツアーのマンデートーナメントに挑戦しているプロゴルファー。今年5月にハワイ・ワイアラエCCで行われた「全米オープン」のローカル予選を2位で突破し、テキサス州ダラスで行われた最終予選に進出した。5打差でチェンバーズベイでのプレー機会はつかめなかったが、姉にとっては頼もしい相棒だ。

「ラウンド中に、『明日と明後日もやってくれる?』って聞いたんです。そうしたら『バッグを軽くしてくれたらいいよ』って(笑)」。メジャーの厳しい戦いも、仲良しの弟と一緒なら、うまく乗り越えられそうだ。(ニューヨーク州ハリソン/今岡涼太)

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