2015年 ISPSハンダ オーストラリア女子

宮里藍「五輪より自分の課題を」 次週は豪州が舞台

2015/02/14 17:38
朗らかな陽気となったバレンタインデー、宮里藍は熱心にアマチュアゴルファーを指導した

米国を主戦場とする宮里藍が一時帰国し、初めて自ら企画したDVD「宮里藍のゴルフ脳」(テレビ朝日、KADOKAWA)の発売を記念して、14日(土)に東京都江戸川区のロッテ葛西ゴルフでレッスンイベントを行った。

前週の2015年シーズンの開幕第2戦「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」で24位タイに入り、米ツアーで昨年9月以来となる世界ランキングポイントを獲得。世界ランクを117位に上げた。

ただ、日本人選手の中では17番目の位置づけに過ぎない。現時点では2016年のリオデジャネイロ五輪、20年の東京五輪に向けた日本オリンピック委員会(JOC)の強化指定選手からも漏れている。

宮里は現状について「オリンピックは日本の代表になれたら最高ですが、それよりも今は自分の課題を一つひとつクリアして、結果を出すことがみなさんへの恩返しだと思っています」との認識を語る。

今季2戦を終え「初戦の決勝ラウンドは満足のいく内容ではなかったけど、全体的には良い感じできている。ショットは昨年から調子が良いので、今はパッティングの改善に取り組むだけです」。1ラウンド当たりの平均パット数は28.63と全体の13位につけているが、最重要の課題にパッティングを挙げた。

昨年12月に父・優さんが自分で使うつもりで米国に持参したパターを「フィーリングが良かったので」と、試合で使用することにした。「以前使っていた物と同じタイプなので安心感もある」と、2ボール型のヘッドに戻して試行錯誤を繰り返している。

この日のイベントでは自らクラブを握り、普段行っている練習方法を披露。ポテトチップスを口にくわえてリラックスした状態でスイングしたり、バランス感覚を養うための片足片手打ちを行ったりして、集まったアマチュアに丁寧な指導をした。

次週は「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」に出場するため、イベント終了後は成田空港に直行した。(東京都江戸川区/本橋英治)

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