2014年 ウェグマンズLPGA選手権

有村智恵は乱調の「79」 迫るQTへの危機感

2014/08/18 10:08
最終日は「79」の乱調。復調の気配をチャージにつなげられなかった有村智恵

海外メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」最終日を54位からスタートした有村智恵は、「何をやってもうまくいかなかった」と1バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの「79」を叩き、通算7オーバーの69位に沈んで4日間を終えた。

今週を前に、12試合の出場で予選通過は半数の6試合。賞金ランクは106位で、来季シード圏内の80位は遠い位置にあった。少しでも賞金を加算したかった今週も4,608ドル(約47万円)の加算に留まり、今季初めて決勝ラウンドに進んだメジャーで、危機的な状況を打開できなかった。

今週はパットに問題を抱えるものの、復調の傾向にあるショットで辛くも進んだ決勝ラウンド。しかし、「つかみかけていた」という自信は、最終日にもろくも崩れた。この日のフェアウェイキープ率は50パーセント、グリーンを外したのは半数以上。「調子が上がって来たと思っていたけど、まだまだ。調子が少しでも悪くなると、こういうゴルフになってしまう。もっと安定させなければいけない」。今の状態を象徴するかのような乱調に、肩を落とした。

来季シードへの危機感は、週を追うごとに高まりつつある。「今は本当にやばい状況。残り何試合に出られるか分からないけど、シードを獲れなかったらQスクールに回ることになるので、頑張って稼がないといけない」。

LPGAの公式スケジュール上では残り12試合が組まれているが、有村は3週間後のメジャー「ザ・エビアン選手権」と最終戦の出場資格がない上に、終盤戦の大半を占めるアジアシリーズは出場選手数が限られており、エントリーできるかは不透明。まずは「この2週間で稼いで、エビアンに出られるように頑張りたい」と、起死回生の機会をうかがっている。(ニューヨーク州ピッツフォード/塚田達也)

2014年 ウェグマンズLPGA選手権