森田理香子は27位 収穫と悔しさを胸に帰国の途へ
イングランドにあるロイヤルバークデールGCで行われた「全英リコー女子オープン」最終日、4日目にして初めて強い風が吹きぬけたリンクスコースで、森田理香子は2バーディ5ボギー1トリプルボギーの「78」。通算8オーバーの27位タイで4日間の戦いを終えた。
前半5ホールで4ボギーと序盤こそばたついたが、6番以降は風に合わせてクラブ選択を変えながら、ポッドバンカーや深いラフを避けていく。この日は14ホール中10ホールでパーオンに成功し、4日間トータルのパーオン率では堂々3位。ショットとコースマネジメントには一定の自信を見せた。
来年の出場権が得られるトップ15位以内(最終的には5オーバーまで)で残り2つのパー5を迎えたが、悔やまれるのはトリプルボギーを叩いた17番(パー5)。グリーン右手前からのアプローチをトップして奥のラフへと打ち込み、ピンに向かって下り傾斜となるアプローチは下をくぐってグリーンに届かない。5打目はパターに持ち替えたがピンを大きくオーバーしての3パット。18番(パー5)でもティショットをラフに打ち込み、バーディを奪えなかった。
17番のミスについて聞かれたが、「大丈夫です。置いておいてください」と、思いは自分の中に押し留めた。「ショットも悪くなかったし、ミスはいくつかあったけど色々勉強になった。自分の物足りなさを実感できたし、ここで収穫できたものを日本で練習していきたい」。振り返るより、先の結果をみて欲しい。
課題としたのは「止まるボール、風に負けない球、風に負けない体作り」。技術が上がればおのずと結果はついてくるというのが森田の考え。「悔しい思いもあるけど、やらなきゃいけないこともたくさんあった。すべてレベルアップしてまた戻ってきたい」と、決意を新たに自身2度目の全英挑戦を締めくくった。(英国サウスポート/今岡涼太)