苦手克服! 宮里美香がメジャーで首位奪取
2013/09/14 06:30
フランスのエビアンリゾートGCで開催されている「ザ・エビアン選手権」2日目。1日遅れでの開幕となった第1ラウンドで、宮里美香が7バーディ、1ボギーの「65」をマーク。7アンダーで単独首位に立つ会心のラウンドを見せた。
「スライスが入りました。よく頑張りました!」。笑顔が弾けた理由は、単独首位という順位だけではない。開幕から好調だったショットと対称的に、不振が続いていたパッティング。「今日は25パット。こんな感覚は初めてかも」。特に、苦手を自称するスライスラインが次々とカップに吸い込まれた。
この日奪った7個のバーディのうち、チップイン(後半6番)を除いた6個がスライスライン。そのいずれも3メートル以内に絡めたものと、ようやく噛み合ったパットは、米ツアーでも屈指のショットメーカーに一層の輝きを与えた。
復調のきっかけは、昨日のパッティング練習。今週が初タッグとなる石川遼の元専属キャディ、加藤大幸さんと苦手なスライスラインを集中的に取り組んだ。「これまではタッチが強いか弱いかの両極端だったけど、ストロークと転がりのイメージを意識することで合うようになった」。この日のライン読みでも、宮里と加藤さんで一緒に読み、意見を摺り合わせていたという。
4年連れ添ったキャディ、チャド氏とコンビを解消してから初めての実戦。「日本語なので違和感があるけど、楽しくできました」と、新パートナーとの結束は早くも固いものとなっている。(フランス・エビアン/塚田達也)