2013年 ザ・エビアン選手権

宮里美香、4年連れ添った“相棒”と決別

2013/09/12 10:13
宮里美香がメジャー最終戦の“相棒”に選んだのは、石川遼の元エースキャディ

今年からメジャー競技に昇格した「ザ・エビアン選手権」は、12日(木)フランスのエビアンリゾートGCで開幕を迎える。前身の「エビアンマスターズ」で過去に2回トップ10入りをしている宮里美香は今週、石川遼の元専属キャディである加藤大幸さんと初タッグを組む。

宮里はこのほど、4年間、専属キャディを務めてきたチャド氏と決別。2010年「日本女子オープン」、2012年「セーフウェイクラシック」と、日米初勝利の喜びを分かち合ってきた“名物コンビ”にも、言語の違いによる壁は取り除けなかった。「細かいニュアンスとか、そのあたり。何回も重なってくると、そればっかりが気になっている自分がいた」。

「チャドには色々と教えてもらったし、キャディとしても良かったけど、そろそろ別れる時なのかな」。そんな悩みを抱いていた今年8月。毎年恒例にしている「日本女子オープン」の練習ラウンド(今年は神奈川県の相模原GC)を行う際、たまたま加藤さんから依頼があり、2日間ラウンドをともにしたという。そんな経緯とタイミングも相まって、宮里が今週のキャディをオファー。現時点では専属ではなく、今後の帯同は未定だという。

「かなり新鮮ですね、日本語というのは」と笑顔を交える宮里。2人でラインを確認し合っているという今週のグリーンは、アンジュレーションが大きく面積も広い“メジャー仕様”。宮里も「パターとグリーン周り」を攻略のポイントに掲げるだけに、新パートナーの活躍の場も増えそうだ。「グリーンの読みとかも(これまでと)違うと思うし、試合でどうなるか楽しみ」。明日、タッグ結成後から初めての本戦を迎える2人の船出はいかに?(フランス・エビアン/塚田達也)

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