2013年 ザ・エビアン選手権

好相性のコースも・・・宮里藍は一変したバックナインに警戒

2013/09/12 10:06
美しい景観に包まれた雰囲気は変わらないけど・・・。宮里藍は大改造を経たコースにどう対応する?

今年からメジャー競技へと昇格し、シーズン5番目のメジャーとして新たな歴史を刻む「ザ・エビアン選手権」。前身の「エビアンマスターズ」で2勝(2009年、11年)を挙げている宮里藍が、メジャー初勝利への期待を背に明日のティオフを迎える。

コースは昨年までと同じエビアンリゾートGCだけに、相性の良さは今年も健在・・・と言いたいところ。しかしこの9ヶ月に急ピッチで進められたコース改造により“メジャー仕様”へと変貌した。宮里も「距離が長く感じますね。雰囲気はそのままだけど、今までとはぜんぜん違うコース」と口にした。

特に「気になるところ」と強調するのが、距離が伸びた12番パー4(428ヤード)、パー3では当コース最長の14番(221ヤード)、そして昨年までのパー5からパー4に変わり、難度が大きくアップした18番(442ヤード)という、いずれもバックナインの3ホールだ。この日プレーしたプロアマ戦で象徴的だったのは、アゲンストの風もあり2打目を約200ヤードも残した18番。グリーン手前には池が待ち構えるため、フェアウェイからユーティリティ6番での刻みを余儀なくされた。

加えて今週は、悪天候続きでフェアウェイがウエットなためランも出にくい状態。「後半は長いパー4が多い。グリーンを外すとボギーになる確率が高いので、その中でいかにパーセーブできるか」。と、ショートゲームもポイントに掲げた。

09年に米ツアー初優勝を飾り、11年は東日本大震災の被災者に「良いニュースが届けられた」と涙した舞台。「この試合には思い入れがあるので、メジャーというよりも個人的にはそっち(思い入れ)の方が大きいかな」。今大会での忘れ得ぬ記憶の1つに、メジャー初勝利の歓喜も加えたい。(フランス・エビアン/塚田達也)

2013年 ザ・エビアン選手権