2013年 全英リコー女子オープン

佐伯三貴「日本人はメジャーに近づいている」

2013/08/05 06:22
チェ・ナヨンと最終組で優勝を争った佐伯三貴。日本ツアーからメジャー大会を制する日も遠くない?

聖地・セントアンドリュースでの「全英リコー女子オープン」。前日のサスペンデッドの影響があったとはいえ(第4ラウンドは組み替えなし)、佐伯三貴チェ・ナヨンと共に最終日最終組へ。日本人によるメジャー制覇の期待を抱かせ、日曜日の朝を迎えた。

初日に首位と3打差につけた佐伯は、その晩、自分が優勝する夢を見たという。「盛り上がってね。まだ早いって言われちゃったけど」。だが、日が経つにつれ、それは正夢になるかと思われた。

36ホールを消化することになった最終日。第3ラウンド中盤でのいくつかのボギーを佐伯は悔やんだ。「自分がメジャータイトルを取れていない理由が、そういう集中力が切れちゃうところかなと思う」。首位に2打差で迎えた第4ラウンドは、1番の2打目がスウィルカンバーンへと落ちてダブルボギー。「すごいつま先下がりで、大きいクラブを持ったけど、ちょっと浮いてしまって」。前日からの風で地面が硬くなっていることも災いしたが、「前半(3R)の流れからのミス。ミスしてなかったらゆとりをもって臨めたと思う」と、悔しがった。

終わってみれば、通算2アンダーの7位タイ。4日間を締めくくる最後の1打をパーで締め、「比嘉さんに負けなくてよかった」と笑ったが、別の感触も掴んでいた。「前回(07年)は頑張って7位。今回は悔しい7位。メジャーでベスト10っていうのは嬉しいけど、日本と同じでまじ悔しいです」。

日本ツアーからのスポット参戦でトップ10に2人の日本人が名を連ねた。日本から世界を制することも可能なのか?「4日間(大会)も増えているし、試合数も増えているから、体力的にもタフになり、レベルも上がっている。今の若い子は、大舞台に送られてもノビノビできる。メジャーには近づいていると思います」。

今季2勝を挙げて、現在の国内ツアー賞金ランキング3位。シーズン後半は賞金女王争いが待っている。「(ゴルフの)兆しは見えてきているんで、早く日本に帰って優勝したい。とりあえず、この賞金を入れて欲しいです」。男子と違い、海外メジャーでの獲得賞金が国内賞金に加算されないことは不本意だが、セントアンドリュースで掴んだ手応えは、残りシーズンの大きな支えとなるはずだ。(英国セントアンドリュース/今岡涼太)

2013年 全英リコー女子オープン