今季自己ベスト 5位タイの有村「いい自信をもらった」
「ショップライトLPGAクラシック」の最終日、首位を4打差で追いかけティオフした有村は、1バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「74」とスコアを落とし、通算1オーバーの5位タイでフィニッシュ。それでも今季自己ベストでのフィニッシュに「本当にいい自信をもらいました」と晴れやかに、今大会を締めくくった。
最終組のひとつ前からスタートした有村は、3番(パー5)での第2打をグリーン左のカラーまで運ぶと、3打目をピン手前1メートルにつけて、この日初めてのバーディを奪った。しかし折り返し手前の9番(パー5)で、第2打をフェアウェイ左の深い茂みに入れてしまいロストボール。第2打地点から打ち直し、このホールをダブルボギーとして後退した。
「(ダブルボギーを叩くまで)本当にいいゴルフをしていたので残念」と流れを切らすと、後半も2つのボギーでスコアを伸ばせずホールアウトした。しかし、強風の難コンディションの中、優勝争いから遠のきながらも久々に包まれる緊張感の中でのプレーに「パットのミスや、ショットを大きくミスした訳ではなかったので、この風の中でそういうゴルフが出来たのはいい自信になった」と、新天地でようやく大きな手応えを掴んだ。
ショットのレベルが良くなってきていると実感する一方で、「チャンスでパットを決められないと優勝できない、それは自分の中ではすごく大きな課題」と、技術面において足りない部分を再認識。また、「優勝争いをしている方が、いいゴルフやいいリズム、いい集中力を貰える」と精神面の両面において、得たものは大きい。この優勝争いで多くを学んだ有村は、次週のメジャー第2戦「ウェグマンズLPGA選手権」に向け、再スタートを切る。
■ 上原彩子 2バーディ、2ボギー「72」、通算2オーバー9位タイ
「前半は2アンダーでプレーできたので、もったいない気持ちもありますが、来週に繋がるプレーができたかなと思います。3日間プレーできたことは意味がありますね。今週は1週間の中で、二つのトーナメント(『全米女子オープン』予選会)があり、頭も体も疲れているのでゆっくり休んでメジャーに備えたいと思います。アメリカのQTに出たのも、世界のメジャーに出たいっていう気持ちが強かったので、『クラフトナビスコ選手権』にも滑り込んで行けましたし、今回も出場権を得たのですごく嬉しいです」
■ 宮里美香 2バーディ、5ボギー「74」、通算3オーバー13位タイ
「前半は我慢のゴルフで1番からバーディスタートを切れましたが、折り返した10番でもったいない3パットが始まりましたね。バックナインが難しくてボギーが多かったんですけど、状況を見て、もう少しパーでいいっていう考えが必要なのかなと思いました。来週のコースはフェアウェイも狭く、尚かつラフも深いのでティショットが大切だと思います。それにセカンドショットの攻め方、ショートゲーム次第で、うまくいけば上位にいけると思うので、自分のゴルフができるように頑張ります」
■ 宮里藍 1バーディ、3ボギー「73」、通算4オーバー18位タイ
「昨日に引き続き風は強かったけど、ショットの内容も良く、グリーンを捕らえる事が出来たのは良かったです。それにパットのフィーリングも昨日よりもはるかに良く、手応えはあったのですが、なかなかスコアに繋がらない感じでした。ゴルフの内容としてはそこまで悪くなかったので、もう少し伸ばせてもいい内容ではあると思います。足踏み状態の一週間でした。パットのフィーリングは来週に繋がる内容ではあったので、いい状態で来週に入れると思います」