2013年 クラフトナビスコ選手権

3オーバーの智恵、準備し過ぎて「体が硬かった」

2013/04/05 11:54
有村智恵、考えすぎずにいかにシンプルに攻めていけるか?

「クラフトナビスコ選手権」のホームコース、ミッションヒルズカントリークラブは1972年に開場し今年で42年目を迎える。コース内に聳える木々も、年相応に立派なものが多い。

ティグラウンドに立つと、風の吹き具合によっては、その狙いは大きく絞られる。フェードが持ち球の有村は「左に向けないからまっすぐ向く分、右が怖くなってしまう」とホールによっては実に立ちにくいロケーションが存在するという。

「毎年、1番と3番は左を向けていない」という有村は、今年もその2ホールでボギーとしてしまう。この大会に向けて入念に積み重ねてきた準備も、逆に有村の完璧を追求する気持ちを増幅させ、「きっちりやろうとし過ぎて、体が硬かった」と反省する。

「途中から、曲がるイメージでコントロールするようにしたら、大分よくなった」と攻略の糸口を掴んだが、それが結果となって現れたのは最終ホール。3メートルを沈めてバーディフィニッシュとしたが、初日は1バーディ4ボギーの「75」、通算3オーバーの70位タイに終わった。

「いろいろ考え過ぎですね。パターもまだしっくり来ないから、ルーティンを変えてみたり、迷っている自分がいる。最後に入ってくれたのは良かったと思います。状態は悪くないので、早く良いゴルフがしたいです」。試行錯誤と割り切りの間で、有村は苦悶の表情を浮かべていた。(カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ/今岡涼太)

2013年 クラフトナビスコ選手権