2013年 クラフトナビスコ選手権

日米両ツアー参戦、上原彩子が担う重要任務

2013/04/04 10:45
18番グリーン脇に立つダイナ・ショアの銅像に触れて、ゲン担ぎする上原彩子

今年から米女子ツアーに参戦している上原彩子は、今週の「クラフトナビスコ選手権」を終えるといったん日本に帰国。次週の「スタジオアリス女子オープン」から6週間ほど日本の試合に出場し、その後再び米国へ戻ってくる、というスケジュールを組んでいる。

「私にとっては日本の試合も大事なので、こっちにべったりという感じではないです。両方のシードを獲れるように頑張りたいです」と、ハードな移動を乗り越えての両ツアー参戦を目指している。

そんな上原は、国内女子ツアーにとって重要な役目を果たすかもしれない。というのも、上原は米ツアーで経験した良い部分を、帰国した際に小林浩美会長に積極的に進言している。たとえば、「プロアマで選手が9ホールで交代する。参加している人にとっても嬉しいし、選手にとっても嬉しい」ということを伝え、会長からプロアマ参加人数やフォーマットを詳しく教えて欲しいと言われると、「その資料はフェニックスで調達したので、今度持って帰ります」と実に有効に日米往復を活用しているのだ。

他にも「クラブハウスのご飯が無料!」といった、米ツアーの良いと思う部分を国内に持ち帰り、国内ツアーの改善につなげようとしている。いつか、国内ツアーが米ツアーの良い部分を吸収できたら、きっとその裏には上原の功績が隠されているだろう。(カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ/今岡涼太)

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