有村智恵「すごく良いスタート」 ルーキーシーズン初日は11位タイ発進
米国女子ツアー第3戦「HSBC女子チャンピオンズ」が28日(木)、シンガポールのセントーサGCで開幕。ルーキーシーズンの初戦を迎えた有村智恵は、5バーディ、2ボギーの「69」で回り、首位に4打差の3アンダー11位タイと上々のスタートを切った。
「頭で考え過ぎずにシンプルに考えていた。とにかく目の前のことに集中すること。良い精神状態で1日を戦えたと思います」。序盤の2番(パー3)で8メートルをねじ込んでバーディ先行。さらに4番と7番のパー5で5メートル、2メートルとチャンスを決めて、3アンダーで前半を折り返す。
後半13番のバーディで4アンダーまで伸ばし、一時はリーダーズボードにその名を飾る。15番、16番の連続ボギーで暗雲が漂うも、最終18番(パー5)では3打目残り87ヤードを5メートルにつけ、2日目への流れを築くバーディフィニッシュへと繋げた。
ホールアウト後の有村は、「ショットに不安が残っている。フェードを打ちたいと思ってもハザードが多くて、左を向き切れていない」と内容に満足している様子はなく、「自分が思ったよりもスコアが良かった。たくさんのラッキーのおかげ」と“ラッキー”を強調。中でも、ティショットを右の池方向に曲げた13番。「あれが一番の今日のラッキー。完全に池に入ったと思ったし、いい具合にラフに乗ってボールが浮いていて、難しくなくボールを上げられた」。ピンチの予感から一転、バーディへと繋げた幸運を振り返った。
ともあれ「すごく良いスタートは切れたと思う」と、上位で初日を終えた事実は変わらない。後半の連続ボギーも「13番、14番までは怖いくらいの良い展開で、LPGAを甘く見てしまうかもしれなかった。連続ボギーで“こんなもんだろうな・・・”と思えたし、最後まで集中して挑まないと簡単に順位を落としてしまう」と、自分への戒めとしてプラスに捉えていた。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)