2012年 全英リコー女子オープン

美香3位タイの最終組で36ホール決戦へ

2012/09/16 05:24
淡々と、確実にスコアを伸ばす宮里美香。風格すら漂ってきている。

今季米ツアー初優勝を飾った宮里美香の勢いは止まらない。「全英リコー女子オープン」3日目、昨日とはうって変わって穏やかな天候の中で行われた第2ラウンド、宮里美香はこの日も確実にスコアを伸ばした。

10番スタートのこの日、18番(パー5)で残り30ヤードの第3打をピンそば20cmにぴたりと寄せてバーディを先行させると、続く1番では残り200ヤードの第2打に3Wをチョイス。アゲンストの風の中、80cmにつけて連続バーディとした。

そして、この日最大の見せ場は5番(パー5)だった。フェアウェイからの第2打は「狙ったところに打てたけど、風と傾斜で持って行かれた」と左サイドのバンカーに転がり落ちる。フェアウェイに出すだけとなった直後の3打目。残り55ヤードを58度のウェッジで放った宮里の球は、ピン手前5mにキャリーして、2~3バウンドしてカップに消えた。

ピンチから一転、チップインバーディとした宮里は、この日も「70」でラウンドして通算3アンダーでホールアウト。首位の申智愛とは6打差ながら、3位タイの好位置で明日の最終日を迎えることとなった。

今週もメンタルコーチと連絡を取っているという宮里。電話でコースの印象を「難しい」と伝えると「それはネガティブだよね」と捉え方を改めさせられたという。「コースをリスペクトした方がいいと言われて。今は、どう攻略するかに一生懸命集中しています」と、ポジティブな考え方で向き合っている。

最終組で日曜日を迎えるのは、同じように悪天候でサスペンデッドが繰り返された昨年の全米女子オープン以来。「去年の経験をきちんと生かせたらと思います」と、初メジャータイトル奪取へ、静かに闘志を燃やしていた。(英国ホイレイク/今岡涼太)

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