2012年 全英リコー女子オープン

プレーオフの申智愛とクリーマー、大会直前に現地入り

2012/09/13 09:56
大会のタイトルスポンサーである(株)リコーのアンバサダーを務めるポーラ・クリーマー

先週行われた米女子ツアー「キングスミル選手権」で、月曜日まで及んだ9ホールのプレーオフを戦った申智愛とポーラ・クリーマーの2人。その結末は、月曜日に持ち越されたプレーオフの1ホール目(合計9ホール目)で、クリーマーが3パットのボギーを叩いて敗れるという残酷なものだった。2人は火曜日にコース入りし、大会前日の今日、それぞれ本格的な練習ラウンドを今週初めて行った。

クリーマーはいう。「試合に負けたという感覚はないけど、でも同時にたくさんのことを学びました。それを振り返ったとき、父と私で話したのはこの経験、学んだことを書き留めておこうということでした。昨晩、寝る前に少し映像を見ましたが、もっと別のことをできたとか、プレーオフで違うようにしておけば良かったというようなことはありませんでした。多分、もう少し早くパットを決めていれば良かったのでしょうが、それは難しいこと。私は以前にもプレーオフで負けて、そこからすぐに立ち直ったことがあります。このコースは私にとても合っているので、この風と、このタフさが続くことを祈っています」。

試合の無かった数週間前、クリーマーはロイヤルリバプールを訪れて、2ラウンドを行ったという。その初日は、半袖シャツと短パンでプレーし、風もゼロに等しかったそうだが、2日目は今日に近いコンディションだった。そのラウンドが、こんな形で助けになるとは、本人は想像もしていなかっただろうが。

勝者の余裕?疲れました・・・というものの、明るい表情の申智愛

一方の申智愛も、この日の練習ラウンド終了後に会うと、「ちょっと疲れています」と正直に打ち明けた。それでも、プレーオフで負けた選手と勝った選手の疲労度合いは違うだろう。2年ぶりの優勝を果たした申智愛と、2年ぶりの優勝のチャンスを逃したクリーマー。今週、メジャーの舞台でその明暗はどう分かれるのだろう。(英国ホイレイク/今岡涼太)

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