宮里美香「信じられないのと、うれしいのと、ごっちゃまぜ」
2012/08/20 13:35
オレゴン州にあるパンプキンリッジCCで開催されている「セーフウェイクラシック Presented byコカコーラ」の最終日、通算11アンダー、後続に2打差のリードで迎えた宮里美香が「70」でラウンドし、悲願のツアー初優勝を飾った。
「あの短いパーパットでも手が震えて。達成感がすごくあって、信じられないのと、うれしいのと、ごっちゃまぜになりました」。最後のパーパットを沈めてガッツポーズをきめると、顔をくしゃくしゃにしてキャディのチャドと抱き合い、喜びを分かち合った。
前半は後続のリュー・ソヨン(韓国)からプレッシャーのかかる展開に、「なかなかチャンスがなかったので、耐えるしかないと思っていました。途中3打のリードを持てたことが、10番のボギーにつながってしまった」と、3打目をショートし、アプローチは2mと寄らずのケアレスミス。しかし、続く11番では、ティショットを右に曲げて、ボールはクリークの斜面に当たりグリーン手前ラフへ。8mをねじ込み「奇跡的。神様がついてくれてる」とパーを拾った。
「バックナインはソヨンがいいプレーをしていたし、少し緊張しました。でも、キャディのチャドが『1打に集中しよう』と言ってくれたので集中できました」。米ツアー参戦から共に歩んできた2人が掴んだ勝利だった。
今季はあと一歩(2位タイが2度)が続き、周囲の期待を背に、待たれた優勝。「今大会で完全優勝できたのは自信になったし、また勝ち続けられるように頑張ります」と、早くも2勝目に意欲を見せる。9月13日(木)から開幕する今季海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」を3週間後に控え、ビッグタイトル獲得にも弾みをつける。