2012年 全米女子オープン

藍、過酷メジャーに“省エネモード”で挑む

2012/07/05 11:10
日傘も重要な武器。暑さを和らげ、体力と集中力をキープする。

先週の優勝から2週連続、そして悲願の初メジャータイトル奪取に挑む宮里藍。「全米女子オープン」開幕を控え、月曜日に後半9ホール、火曜日に前半9ホール、そしてこの日もまた9ホールのラウンドをこなす予定だったが、「すごく暑かったけど、思ったより元気だったので13番まで回りました(笑)」と、最終日は予定より多めの調整で、仕上がりを確認した。

「前半は高低差があって、後半は多くのホールで池が絡んでくる。表情が違いますね」という宮里。「でも、しっかり打てるところに打っていければ、そこまで大きな傷にはならないと思う」と、すでに攻略ポイントはつかみつつある。「ティグラウンドが結構あるし、USGAは前に動かしたりしてくるので、その辺は臨機応変にやっていきたいです」と、長年の経験も宮里の財産だ。

「フェアウェイは広いけど、グリーンのアンジュレーションがあって、載せていいところに載せないと3パットもある。一概に飛ばし屋有利とは言えないと思う」という宮里は、「イーブンで上出来」と目標スコアを想定する。「あとはなるだけ、ミスを少なく、傷を少なくメリハリのあるプレーをしたいです」と、持ち前の丁寧なゴルフで上位を目指す。

もう一つの課題は暑さ対策。「疲れるとメンタル的に影響が出てネガティブになってしまう」という宮里は、練習時間を短くしたり、意識的に休みを取ったりと、「体をどれだけ疲れさせずに保(たも)てるか」を考え、行動している。勝負は4日間の長丁場。省エネモードで、最終日まで走り抜ける。(ウィスコンシン州コーラー/今岡涼太)

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