2012年 クラフトナビスコ選手権

桃子、米ツアーを主戦場に? 方針転換を示唆

2012/04/02 14:12
主戦場を米ツアーに絞る考えを示唆した上田桃子

カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催された、海外女子メジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」。その2日目、上田桃子は8位タイまで順位を上げ、誰もが優勝争いを期待した決勝ラウンドでは「80」と大きくスコアを落として後退。66位タイで今大会を終えた。

この結果は、上田に大きな変化をもたらした。「(主戦場を)半分半分でいこうと思っていたものを、こっち(米国)を8割くらい基本で考えたい」と強い決意を口にした。そう決心するに至ったのは、首位と4打差まで迫った2日目に感じた想い。「よい位置にいれたので、本当に勝ちたいという気持ちが強くなった。昨年よりも戦えるという気持ちになっていた」と振り返る。

しかし、技術面、コンディションなど様々な要因に苦しんだ3日目。「あらためてトレーニングの重要性と、こっち(米国)で戦うための覚悟を再認識させられた。あの風の中で、スコアを伸ばしていかなければいけないということが、優勝するにはマスト。技術的にまだ上げなければと思うところがたくさんあった。もう少しパワーと覚悟が必要」と痛感した。

日本と米国の往復は長時間の移動による体力の消耗、体調管理に十分なケアをしなくてはならなくなる。「肉体的にも準備を整えるには、もう少しスケジュールを考えないといけない」と今後の日程を再考する方向だ。

「こっちでもっと努力すれば勝てるかなと思った。優勝までの道のりが近いのか遠いのかは分からないけど、『やるぞ!』って。今の自分に一番の栄養になるのは、ここで勝つこと」と、はっきりと自分が向かうべき目標が見えはじめた。

2012年 クラフトナビスコ選手権