藍が語る、2年前との“大きな違い”
2012/04/02 12:35
「今までとは全然違う気持ちで今週は戦えていた。今年はここまでいいスタートが切れていて、内容も自分の力を十分に出し切れる状態。自信を持って入れたし、今までとはちょっと違う」。ここまでの4試合で、大きな手ごたえを掴みながら迎えた今季メジャー初戦だったが、宮里藍は通算5オーバーの56位タイで今大会を終えた。
4日間を通し、「とにかくパットが決まらないので、流れを作っていけなかった」とグリーン上で苦しんだ宮里は、最終日も「32」パットと、この難攻不落のグリーンを最後まで攻略することができなかった。「今までの中で一番ベストな状態で入れたのに、最終的にはやはりパットが入るか入らないか」と、その重要性と、ゴルフの難しさをあらためて痛感したと肩を落とした。
一方で、「ドライバーの距離も良く出て、フェアウェイウッドもほとんど(フェアウェイを)外していない。アイアンのパーオン率も例年に比べてすごく高く、ショットは戦えるレベル」と良い状態を維持できていることが、今の宮里にとって、残るメジャー3戦へのモチベーションと、さらなる向上への貪欲さにつながっている。
「2年前はまた、2週連続優勝から始まって、そのときはプレッシャーを感じたり、どういう流れでいけばいいのか手探り状態なところがあったが、今年はもう『自分は勝つんだ』という気持ちで入ってきたので、それは大きな違い」と、自らの成長を認める宮里。悲願のメジャー初タイトル獲得に向け、準備は整いつつある。